IIJ、2つのタイプから選べる「検疫ネットワークソリューション」を提供

IIJはセキュリティ対策が不十分なPCの検出と隔離、パッチ適用による対策までを自動的に行う「IIJ 検疫ネットワークソリューション」の提供を開始した。

» 2005年11月08日 12時20分 公開
[ITmedia]

 インターネットイニシアティブは11月8日より、セキュリティ対策が不十分なPCの検出と隔離、パッチ適用による対策までを自動的に行う企業向けのサービス「IIJ 検疫ネットワークソリューション」の提供を開始した。

 IIJ 検疫ネットワークソリューションには、顧客の規模やネットワーク構成に応じて、多数の拠点を持つ企業向けの「タイプA(ゲートウェイ型)」と、中〜大規模LAN向けの「タイプB(LAN型)」の2種類がある。いずれも、OSのバージョンやパッチ/サービスパックの適用状況、ウイルス対策ソフトの導入の有無とエンジン/パターンファイルの更新状況を検査し、企業が定めたポリシーに反する場合はアクセスを遮断する。

 タイプA(ゲートウェイ型)では、各拠点にゲートウェイ型の検疫装置としてソリトンシステムズの「Net' Attest SecurityFilter」を導入する。PCを社内ネットワークに接続する際には、ID/パスワード認証を行い、さらに検疫ソフトウェアの有無を検査する。検査結果がポリシーに反する場合は治療用ネットワークのみに接続が許可される仕組みだ。

 またタイプB(LAN型)では、グループ会社のネットケアと共同開発した認証DHCP型の検疫システムを導入する。顧客サイトに専用の検疫サーバを設置し、各端末に導入した検疫ソフトウェアと連動して検査を行う仕組みで、ポリシーに反する端末についてはセキュリティパッチを強制的に適用し、治療までを自動的に実行できる。

 いずれの場合も、IIJ検疫ネットワークセンターから24時間365日体制で検疫装置や検疫サーバの運用監視、障害復旧やポリシーデータベースの更新といった作業が行われる。また、タイプAでは検疫装置の導入のみで、タイプBでもDHCPサーバのリプレイスのみで、社内ネットワーク構成に大幅な変更を加えることなく利用できるため、顧客の手間や運用負荷を省ける点が特徴という。

 料金は拠点数やクライアント数によって異なり、タイプAは、100拠点の場合で1拠点当たり月額2万7000円から、タイプBは1クライアント当たり月額1000円から。初期費用はいずれも300万円から。IIJではサービス開始に合わせ、試験利用の無償提供も行う。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ