学校の連絡網も個人情報保護──メールや音声で一斉配信

» 2005年11月15日 19時31分 公開
[ITmedia]

 NTTデータは、学校からの緊急連絡などをメールや音声通話、FAXで保護者向けに一斉配信できる「子ども安全連絡網」の実証実験を、奈良県の小学校で11月16日から始める。紙の連絡網が不要になり、個人情報を拡散させずに済むとしている。

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 保護者は、固定電話や携帯電話の番号、FAX番号、携帯メールアドレスを同社のデータセンターに登録しておく。学校側が連絡事項をPCからテキスト入力すると、データセンター経由で指定された媒体に情報が自動配信される。携帯メール・FAX向けにはテキストで、固定・電話向けには音声に変換して配信する。

 個人の家庭や学校などに保管していた紙の連絡網が不要になる上、学校とセンターを結ぶ回線も暗号化技術で保護するため、個人情報の流出を防げるとしている。

 実証実験は来年3月31日まで、奈良県生駒市立生駒小学校の児童と教職員約700人を対象に行う。緊急連絡や学校行事の連絡などに活用し、利用法や課題を検討する。

 小学生の子どもをもつ同社の母親社員からの提案がきっかけで開発したという。

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