ストレスが情報漏えいの原因? ラックとエンパワー・ジャパンがメンタルヘルスケア中心の対策で協業

ラックとエンパワー・ジャパンは、従業員のモラル低下やストレスが情報漏えいなどの事故の原因となるとの観点から、メンタルヘルスケアを中心にしたセキュリティサービスを開発すると発表した。

» 2005年11月24日 11時28分 公開
[ITmedia]

 ラックとエンパワー・ジャパンは11月24日、従業員のモラル低下やストレスが情報漏えいなどの事故の原因となるとの観点から、メンタルヘルスケアを中心にしたリスクマネジメントを行う「ヒューマン・リレーショナル・セキュリティ」(HRS)を開発すると発表した。

 両社は、規定の整備などの制度面や物理的・技術的な対策を講じているにもかかわらず情報漏えい事故が頻繁に発生している原因には、従業員のモラル低下やストレスによる変調があると指摘。情報セキュリティの技術的対策などの成果を高めるために、従業員のメンタルヘルスヘア注目し、これによる事故抑止サービスを商品化する。

「ヒューマン・リレーショナル・セキュリティ」のコンセプト

 HPSサービスは、(1)組織のメンタルヘルス状況をヒアリングと問診表による調査で事故の起こりやすさを分析、(2)従業員支援制度(EAP)を中心としたメンタルヘルスケア計画を立案、(3)定期的に状況を分析しながらインシデント発生を未然に防いでいくという仕組みだ。万一、事故が発生した場合は、ラックの「個人情報119」サービスで事故後対応から再発防止をサポートする。

 両社は、従業員のモラル低下やストレス対策を軸とした情報セキュリティ・リスクマネジメントサービスを開発した後、パイロットサービスによる検証を実施、2006年4月のサービスインを目指す。価格は、月額1人当たり1000円からを予定しているという。

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