日立、指静脈認証搭載ノートを発売

日立は、小型な指静脈認証装置を搭載したシンクライアント型モバイルノートを世界で初めて発売する。

» 2005年11月28日 15時00分 公開
[ITmedia]

 日立製作所は11月28日、指静脈認証装置を搭載したノートPCを12月1日に発売すると発表した。同社が開発した小型装置を搭載したもので、同社によると指静脈認証装置を搭載したモバイルノートは世界初。

 同社は指静脈認証事業の拡大を進めており、2008年度まで3年間で1000億円の売り上げが目標。新製品「FLORA Se210 指静脈認証装置内蔵モデル」は、日立が10月に発表した認証装置(関連記事参照)を搭載。本体はHDDを搭載していないシンクライアント型で、指静脈による認証と合わせ、ノートPCからの情報漏えい防止を防止できるとしている。

 静脈パターンはPC内ではなく、専用USBデバイス「KeyMobile」に格納しておく。ユーザーのパターンを格納したKeyMobileを接続しないとPCは起動できない仕組みにした。

 価格は19万4250円(税込み)。Windows XP EmbeddedとCeleron/600MHz、256MバイトDDR2 SDRAM、12.1インチ液晶ディスプレイ(1024×768ピクセル)、無線LAN(IEEE 802.11a/b/g)などを搭載する。サイズは275(幅)×233(奥行き)×30.7(厚さ)ミリ、重さ約1.27キロ。

 静脈認証装置を組み込まないモデルも同時発売する。16万8000円(同)。

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