増加続けるボットの種類、「ターゲット攻撃」にも警告――Panda Software

スペインのPanda Softwareによると、2005年の1年間に検出されたボットの種類は前年比175%増で、1万種類以上に達したという。

» 2006年02月01日 18時22分 公開
[ITmedia]

 スペインのPanda Softwareによると、2005年の1年間に検出されたボットの種類は前年比175%増で、1万種類以上に達した。また、ウイルスやワーム、スパイウェアなども含んだマルウェア全体に占めるボットの割合も20%を超えているという。

 同社のセキュリティ研究ラボであるPandaLabsが1月26日に明らかにしたレポートによると、ボットは、さまざまなマルウェアサンプルの中でも、最も急増した脅威となっているという。

 特に注目すべきは亜種の増加だ。最もポピュラーなボットの1つである「Gaobot」の場合、2005年だけで6000超の亜種が登録されたという。亜種が量産される要因として同社は、「マルウェア作成と金銭的利益の追求の両方においてプロフェッショナル化が進んでいる」ことを挙げている。

 同社はさらに危険な存在として、不特定多数を広く狙うのではなく、特定のターゲットを狙い打ちにする「ターゲット攻撃」を挙げた。「マルウェアのカスタマイズと秘匿性により、サンプルがウイルス対策会社に届くことは非常に稀になっている。その結果、シグネチャファイルが意味をなさなくなってしまう」と同社は指摘し、もはやシグネチャベースの対策に頼るリスクは無視できないと強調している。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ