日本IBM、ライセンス無償のデータベース「DB2 Express-C」を提供

日本IBMは、データベース管理ミドルウェア「DB2 Universal Database Express-C」を提供すると発表した。

» 2006年02月01日 19時06分 公開
[ITmedia]

 日本IBMは2月1日、汎用性のあるデータベース管理ミドルウェア「DB2 Universal Database Express-C」を提供すると発表した。顧客やシステム開発者、パートナーは、同製品を無償でダウンロードできる。

 IBMは、同製品を無償で提供することで、DB2の開発者やユーザーコミュニティーへの支援を行う。また、開発者にとって、頻繁に変化する情報管理要件に迅速に対応できるアプリケーションやソリューションの作成、導入が、さらに容易になるとしている。

 DB2 Express-Cは、ソフトウェア開発、導入、再配布、アプリケーション内への組み込みを目的に設計されたDB2と同様のコアデータサーバ機能を、コンパクトなパッケージで提供するものとなっている。

 ユーザーは、IBMの開発者向けプログラム「developerWorks」に新しく開設されたWebフォーラムから、DB2 Express-Cの無償のコミュニティーサポートを利用することができる。なお、既存のDB2 Express製品の販売は引き続き行われる。

 DB2 Express-Cは、32および64ビットプロセッサアーキテクチャ上のWindows とLinuxに対応。また、Linuxディストリビューターのうち数社は、自社のLinux製品に「DB2 Express-C」を組み込むことを発表している。

 また、2プロセッサコアまでのシステム、および最大2つのデュアルコアチップを備えたAMDあるいはIntelのx86環境に導入することが可能。なお、データベースのサイズに制限はなく、対応メモリ数は最大4ギガバイトとなっている。さらに、より大型のサーバやサーバクラスターをサポートするDB2 Universal Database製品群に移行することも容易としている。

 一方、DB2の次期バージョン「Viper」には、SOA対応のシステムを構築する上で重要になるリレーショナルデータとXMLデータの両者を管理する「ハイブリッドデータサーバ」が搭載される。この機能も今後、DB2 Express-Cに搭載される予定という。

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