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» 2006年02月02日 14時15分 UPDATE

GPLv3 Conferenceリポート2:自由を我らに (1/4)

前回に引き続き、先月ボストンで開催されたGPLv3 Conference2日目の模様を日本からの数少ない参加者である八田真行氏がリポートする。

[八田真行,japan.linux.com]

 2006年1月17日に米国・ボストンで開催されたGPLv3 Conference。その2日目の模様をリポートする。

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 初日に引き続き、2日目の様子をご報告したい。

はじめに

 2日目も同じ場所で、同じ時間に開始された。この日は講演を聞くというよりも、基本的にGPLv3ドラフトの幾つかのトピックについて会場からコメントを募り、それにステージ上のパネリストが答えるというような形式の質疑応答セッションが多かったが、ほぼ満員だった昨日に比べるとやや参加者が減った印象がある。正直なところ、重要な論点についてはすでに昨日出尽くしたという感もあり、ややだれているという感は否めなかった。見た目上参加者が減ったのにはもう一つ理由があるのだが、それについてはまた後でお話ししよう。

 そういえば、この両日の参加者プロフィールについて書いていなかった。思ったより年齢層はばらけていて、下は大学の学部生レベル(筆者が会った中で一番若かったのは、初日に昼食を一緒に取ったハーヴァードの学生で確か18歳)、上はそれこそ6、70歳という古強者も多く、しかもただそこにいるというだけではなく、積極的に質疑応答に参加してくるなど人材層の幅広さと厚さが目立った。リチャード・ストールマン氏と言えども無から突然出てきたわけではない。米国における「自由なソフトウェア」運動の背後には、このようにストールマン氏と同世代あるいはやや年かさで、同氏の主張に共鳴して新たに自由なソフトウェアを支持するようになったというよりは、もとから彼と何らかの意味で感覚を共有するような相当数の人々が控えているのだろう(日本の古株のハッカーにも同じような空気を感じることがある)。自由なソフトウェアでは、かつての(いわば第一世代の)ハッカーたちが抱いていたソフトウェア観をそのまま明文化して取り戻そうとしただけだ、というストールマン氏の言葉を思い出した。参加者の職業も、学生やプログラマーはもちろん弁護士や医師、法学や情報工学以外の研究者(社会学や経済学など)と多岐に渡っていたようだ。

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