NetFlow/sFlowによるフローベース・トラフィック管理が可能な高性能アナライザ

ファイブ・フロントは、ネットワークトラフィック分析アプライアンス「GenieATM 6000」の販売を開始した。新しいフロー情報ベースのトラフィック管理を可能にするNetFlow、sFlowに対応する。

» 2006年02月27日 16時08分 公開
[ITmedia]

 ファイブ・フロントは2月27日、ネットワークトラフィック分析アプライアンス「GenieATM 6000」の販売を開始した。価格は要問い合わせ。

GenieATM 6000

 GenieATM 6000シリーズは米Genie Network Resource Management(Genie NRM)社が開発したトラフィック監視・分析用アプライアンスで、CiscoやInMonが開発したトラフィック監視プロトコルであるNetFlowやsFlowに対応しているのが特徴。ハードウェアは64ビットXeonなどを搭載し、最大毎秒6万フローの処理能力を実現する。

 従来トラフィック分析に利用されてきたネットワーク管理用のSNMPでは通信相手やアプリケーションごとの詳細な通信状態を把握したり、ルーティングの動作状態を監視したりすることができなかった。NetFlowやsFlowによるフロー情報をベースにしたトラフィック管理手法では、2〜7層までの各層のより細かいネットワークの状態を計測でき、機器間の経路・制御情報などの交換によるピアリング管理も行える。

 GenieATM 6000では、管理者が逐次設定をしなくても、バックボーン、サブネット、顧客ネットワークなどに分類したトラフィックに関するサマリ、詳細、比較分析などの汎用的なリポートを自動生成する機能を持ち、ネットワークの最適なキャパシティプランニングに役立つ。また、リアルタイムの異常トラフィック自動検出エンジンを備え、トラフィックを学習しながら定常の状態に自動設定するため、セキュリティシステムなどのシグネチャ更新を行う前に0dayアタック、BGPハイジャックといった不正なセキュリティ攻撃を検出、防御することが可能だ。

 大規模サイトに対応するため、拠点ごとに配置する「コレクタ」と、NOCなど集中管理センターに配置してコレクタからの監視情報を収集する「コントローラ」による分散処理もできる。装置の管理はWebブラウザから行うようになっている。

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