「PC内のWinny探します」公的機関向けにWinny検出ソフトを無償提供

クオリティは、PC資産管理ソフト「QND Plus」によるWinny検出プログラムを、地方自治体、警察、官公庁などの公的機関を対象に無償で配布する。3月22日より同社のWebサイトからダウンロードでき、4月末まで利用可能。

» 2006年03月16日 18時39分 公開
[ITmedia]

 クオリティは、同社のクライアントPC資産管理ソフトウェア「QND Plus」にWinny検出プログラムを組み合わせた製品を、地方自治体、警察、官公庁などを対象に無償で配布する。3月22日より同社のWebサイトからダウンロードできる。

 ソフトウェアの無償配布に至った理由として、同社は「各自治体がWinny対策を進める中で、対策費の予算化などによる対応の遅れによる事故発生を防ぐため、緊急に無償提供することにした」としている。

 QND Plusは、クライアントPC内のインベントリ情報やセキュリティパッチの適用状態などを管理する商用ソフト。サーバプログラムから各PCに対してタスク(エージェント)を配布することで情報収集を行うが、特定のソフトウェアを検出するといったセキュリティ対策としての利用が可能。今回配布予定のプログラムでは、Winnyを検出するタスクがあらかじめ組まれた状態で提供される。評価用プログラムに専用のシリアル番号を入力すると、5000ライセンスまで無償利用できる。使用期限は4月30日まで。

 クオリティは、Winny対策用のQND Plusを、対策マニュアルと合わせて同社Webサイトから提供する。また、社内に公的機関のためのWinny事故防止対策本部を設置すると同時にサイト内にも問い合わせ用の窓口を設け、事例情報などを含めた情報提供を行う予定だ。

 なお同社は、Winny対策プログラムの対象を地方自治体、中央省庁、警察といった公的機関としているが、一般企業にも個別に対応するという。ソフトウェアのダウンロード時や専用シリアルの提供時に組織情報などの登録が必要となる。

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