「システムの問題は企業の存続を左右」、RSA Conference Japan実行委員長の安延氏

情報セキュリティを主題としたカンファレンス「RSA Conference Japan 2006」が、4月27、28日の2日間にわたって開催される。

» 2006年03月29日 19時32分 公開
[ITmedia]

 情報セキュリティを主題としたカンファレンス「RSA Conference Japan 2006」が4月27、28日の2日間にわたって東京プリンスホテルで開催される。「セキュリティはいまやビジネスや社会の存続そのものを左右する問題である」というコンセプトの下、基調講演のほか、80を越えるセッションや展示会が行われる予定だ。

 RSA Conference Japanが日本で開催されるのはこれが5回目。事前説明会の席で、同カンファレンスの実行委員長を務める安延伸氏は「国内でカンファレンスを始めたころは、ウイルスならばウイルス、不正アクセスならば不正アクセスとそれぞれ独立して成り立っていた」と述べた。これに対し今では、セキュリティの世界だけに留めるのではなく、さまざまな分野とかかわる「クロスオーバーセキュリティ」が求められているという。

 その1つの例が、日本版SOX法だ。米国のSOX法でもそうだが、日本版SOX法では特にITの役割が重視される見込みだ。このため「バグによるものであれセキュリティ上の問題によるものであれ、システムにトラブルが起こると、それは内部統制の監査業務上の問題となる。システムの問題はすなわち、企業の存続を左右する問題になる」(安延氏)

 それを踏まえてカンファレンスでは、従来からのセキュリティ技術者を対象としたセッションに加え、企業経営や内部統制と情報/セキュリティのマネジメントをテーマとした「マネジメントトラック」が用意される。

 ウイルス感染によるWinnyを介した情報流出でもそうだが、「新会社法や日本版SOX法が施行されれば、経営者は『不届きモノがやったことなので知らない』では済まされなくなる。そうした中で、組織としてどのようにセキュリティに取り組んでいくかについて紹介できれば」と安延氏は述べている。

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