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» 2006年04月10日 17時05分 UPDATE

1Tバイト100ドル時代に向けて――IBMとMSで新たなDB戦争が激化 (1/2)

「ストレージは今後も安価になっていくだろう、しかし管理コストは比例しない」MS、フレスナー氏。IBMは次期DB2のViperでデータ圧縮やXML利用のオートノミック、MSはSQL Server 2005 SP1で待望のミラーリング搭載を表明。次期バージョン登場を控えて戦いが激化してきた。

[Lisa Vaas,eWEEK]
eWEEK

 データベース業界の巨人たちが、またもや戦いを始めた。今回の戦場はストレージとバックアップの分野だ。

 IBMは4月6日、eWEEKの取材に対して、「Viper」(同社のデータベースサーバソフトウェアであるDB2の次期アップデート版)には、システム上のすべてのデータ(ディスク上およびメモリ上のデータ)を圧縮する技術が組み込まれることを明らかにした。これにより、パフォーマンス低下を心配することなしに、ストレージコストを54%削減することができるという。

 4月6日、Microsoftでデータ/ストレージプラットフォームを担当するポール・フレスナー上級副社長は、4月末にリリース予定の「SQL Server 2005 Service Pack 1」について、データベースミラーリング機能の最終版が含まれる予定だと発表した。データベースミラーリングは、次世代型データベースのSQL Server 2005で導入される多数の新機能の中で多くのユーザーが最も期待していた機能だったが、SQL Server 2005の最初のリリース時点では、実業務で利用可能な最終的な形に仕上がっていなかった。

 フリーのアナリストで、eWEEKの寄稿コラムニストでもあるチャーリー・ギャリー氏によると、データベースミラーリング機能は、「Oracle Data Guard」の物理スタンバイ機能に似ているが、フェールバックについてはData Guardよりも優れているようだという。

 ゲリー氏は2005年10月のコラムで、「これは基本的なログシッピング機能に改善を加えたものだ。変更中のログをストリーム送信するようになっているからだ。この機能は、高可用性と災害復旧の両面でプラスになるだろう」と述べていた。

 フレスナー氏は、Microsoftの長期的なデータストレージ構想を示したロードマップの説明の中で、「Microsoftはストレージ運用コストに注目しており、データベースミラーリング機能はそのことと不可分の関係にある」と語った。また、SQL Server 2005のアップデートに関する書簡の中で同氏は、ストレージコストは今後「驚くような下降曲線」をたどるだろう、と述べている。

 「現在、1Tバイトのコストは約1000ドルだが、2007年にはこれが100ドルになるのは十分に予想できる。これまでの流れから判断すれば、今後20年以内に、文字通りあらゆるものをデジタル化して保存することが可能になり、個人用ストレージの標準単位がペタバイトになるだろう」と同氏は記している。

 おそらくストレージはさらに安価になるだろうが、そのデータを管理するコストは必ずしも安くはならない。データベースミラーリングは、企業がデータにアクセスする際に求められる高可用性を維持する手段の1つとして利用されるだろう

 「RFID(無線ICタグ)などのセンサーの普及によって、トランザクションデータの管理からトランザクション前のデータの管理へと移行するのに伴い、データ量が10〜100倍増加するという状況に直面するだろう」とフレスナー氏は記している。

 「管理すべきデータが爆発的に増加する中で、すべての情報を整理・要約し、優先度を設定できるようにすることがIT部門の重要課題になるという状況に業界は直面しようとしている」(同氏)

 IBMでも、次に挙げるViperの新機能に大きな可能性があることを掲げている。

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