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» 2006年04月11日 20時30分 UPDATE

Oracle運用プラットフォームの主役の座を狙うLinux (1/2)

Linuxが、Oracleが稼働するOSの主役の座を、SolarisやHP-UXなどのUNIXから奪おうとしている。IOUG(Independent Oracle Users Group)の調査によると、回答したOracleユーザー企業の44%が「来年には自社のDBをLinux上で運用するだろう」としている。

[Lisa Vaas,eWEEK]
eWEEK

 最近行われた調査の結果によると、Linuxは今後1年間で、Oracle用の主要なOSとしての伝統的な役割をUNIXからはく奪しようとしている。

 Sun Microsystemsの主力OSであるSolarisは現在、Oracleの利用企業で支配的な地位を築いている。Independent Oracle Users Group(IOUG)が1月に実施した調査によると、812社のOracle利用企業の49%でSolarisが導入されている。

 SolarisにほかのUNIXバージョン(HP-UXとAIX)を合わせれば、Oracle利用企業でのUNIX導入率は74%を超える。だがLinuxの普及も急速に進んでおり、回答企業の44%が「来年の今ごろは、自社のデータベースをLinux上で運用しているだろう」と答えている。

 IOUGのアリ・カプラン会長によると、これはオープンソースにとって「非常に重要な」結果であり、大規模エンタープライズ市場でのオープンソースの普及拡大、そしてUNIXの高コストから解放されたいという気持ちが企業の間で高まっている状況を示しているという。

 「今や市場はLinuxを受け入れた。極めてスケーラブルなOracle RAC(Real Application Clusters)のマルチノード/数千人の同時接続ユーザーによるOracleインスタンスをLinuxで実行できることが理解されたのだ。Linuxの低いTCOを考え併せれば、これは二重のメリットであり、われわれはその成果を目にしつつある」とカプラン氏は話す。

 地方銀行と信用組合のデータ処理を請け負うコネティカット州エイボンのCOCCも、Linuxに魅力を感じているOracle利用企業の1社だ。同社でネットワークサービスを担当するディレクター、ブレント・ビアナット氏によると、会員企業が所有する協同組合組織であるCOCCでは2年前、UNIXからLinuxに移行した。AIXが動作するIBMのメインフレームから低価格のIntelマシンに移行した結果、ハードウェア/ソフトウェア/スタッフのコストを約40%削減することができたという。

 COCCでは会員の銀行向けのサービスとして、NovellのSUSE Linux Enterprise Server上で「Oracle Financial Management」「Oracle E-Business Suite」および「Oracle Database」を運用している。Oracle Financial Managementは、電子バンキングプラットフォーム、小切手処理、小切手画像処理、報告書の作成、融資の組成などのサービスを提供する。新しいシステム構成の下、COCCは毎月700万件を超える小切手画像を処理し、7000台のワークステーションおよび540カ所のATMにサービスを提供している。

 COCCの広報担当ディレクター、ロバート・ベッセル氏によると、Linuxの導入はコストの削減だけでなく、配備の迅速化という効果ももたらしたという。「実際にLinuxを導入してみると、以前のメインフレームで運用したいと思うものもあることが分かったが、Oracle FinancialなどのようにLinux上で運用するほうが効果的なアプリケーションもある」とベッセル氏は語る。

 「Linuxでは迅速な配備が可能だ。以前では、AIXシステムを追加する必要が生じたときでも、IBMからマシンが届くまで何カ月も待たされた」(同氏)

 Linuxを導入する以前、COCCでは40以上のAIXインスタンスを実行しており、アップグレードするのに約20週間かかった、とベッセル氏は話す。1度にアップグレードできるのは、各マシンの1つのインスタンスだけだったからである。COCCでは現在、8台のマシン上で83インスタンスが動作している。しかし今では、各マシンの複数のインスタンスをアップグレードすることができるため、アップグレードに必要な期間が7〜8週間に短縮されたという。

 ベッセル氏によると、UNIXとLinuxは非常に近い親戚関係にあるため、移行に際してIT部門の不満の声も聞かれなかったという。「AIXに慣れているDBA(データベース管理者)や専門家にとって、Linuxへの移行は何の造作もないことだった」と同氏は話す。

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