温度を測るRFIDが登場

荷物を未開封のまま定温輸送物内の温度検知を可能とするRFIDが登場した。食品・医療業界で必要不可欠とされるものだという。

» 2006年04月19日 09時10分 公開
[ITmedia]

 バッテリを必要としないパッシブ型温度センサRFIDタグの商品開発に成功したことが発表された。

 沖電気工業と日本郵船の関連会社NYKロジスティックスジャパン、そしてヒルズの3社によって開発されたものであり、荷物を未開封の状態で定温輸送容器内の温度検知を可能とする。

 流通・物流システムでRFIDを採用したい場合、医療や食品では荷物の開封をせず温度検知が行えることが管理上で必要不可欠だという。このようなニーズに応えるため、パッシブ型温度センサーを応用したRFIDタグが開発された。なお、このタグは温度センサとデータを記録・無線伝送するためのRFID用LSIで構成されている。

 また、沖電気が開発したRFID用LSI「ML7216」とセンシング機能を担うリーダライタ用ソフトウェアが使用されている。発表によれば、この製品の特徴はLSIの周波数が水分による干渉影響が少ない13.56MHz帯を使用したこと、センサインタフェースやCPUインタフェースを利用した省電力設計のLSIであるという。

 なお、3社による開発は終了しており、今後はメーカー・流通・物流業界の顧客で試用できる段階となっている。

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