「金払わなければファイルを削除」――トロイの木馬が脅迫

HDDのファイルを人質にして身代金を取ろうとするトロイの木馬がまた出現。Sophosによれば、「身代金を払うまで、30分ごとに1本ずつファイルを削除する」と脅すという。

» 2006年04月29日 07時41分 公開
[ITmedia]

 「身代金を払うまで、30分ごとに1本ずつファイルを削除する」。PCのデータを人質にとってユーザーを脅すトロイの木馬がまた出現したとして、セキュリティ企業のSophosが4月28日、情報を公開した。

 「Troj/Ransom-A」はWindowsに感染するトロイの木馬。実行されるとポルノ画像を表示し、HDDに保存されたユーザーのファイルを隠しファイルに格納してしまう。その上でユーザーに対し、Western Unionで10.99ドルの身代金を払ってCIDN番号を入手するよう指示。この番号を入力すればトロイの木馬はアンインストールされ、盗んだファイルは返すとしている。

 この種のトロイの木馬は3月にも報告されている。この時はSophosが情報を取り戻すためのパスワードを公開し、300ドルの身代金を要求していた犯人の計画を頓挫させたという。

 Sophosでは、罪のないユーザーから金を巻き上げようとするマルウェアの傾向が拡大し始めているのかもしれないと指摘。重要なデータは定期的にバックアップを取るよう勧告している。

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