F5のSSL VPN、Windows認証との統合で透過的なアクセスが可能にInterop Tokyo 2006

F5ネットワークスが展示するSSL VPNアプライアンス「FirePass Remote Access Controller」の新バージョンでは、Windows認証との統合が図られ、よりシームレスなアクセスができるようになっている。

» 2006年06月09日 16時30分 公開
[ITmedia]

 SSL VPNはリモートアクセスのための技術として注目されているが、F5ネットワークスが考えているのはそれだけではない。同社のSSL VPNアプライアンス「FirePass Remote Access Controller」は、必要なアプリケーションに対して、リモートアクセスはもちろん社内LANや無線LANも含めて、あらゆる場所からシームレスに接続できることを目指している。

FirePass Remote Access Controller

 FirePassでは、標準のWebブラウザを利用した「ポータルアクセス」、携帯電話やPDAからの「モバイルアクセス」、IPベースですべてのアプリケーションにアクセスできる「ネットワークアクセス」、アプリケーションを指定してアクセスする「アプリケーションアクセス」など、さまざまな接続が可能だ。また、クライアントごとにウイルス対策やOSのアップデートが済んでいるかを気にしなくても、ゲートウェイにあるFirePassが一括して管理するなど、管理者の負担を減らすことができる。

 7月に発売されるバージョン6.0の目玉は、GINA(Graphical Identification and Authentication)との統合。これまでは、まずWindowsへのログオン、次にFirePassへのログオン、そして各アプリケーションへの接続という手順を踏んでいたが、Windowsで一度ログオン認証するだけで、リモートサイトのネットワークと接続できるようになる。つまり、ユーザーはリモートサイトなのか社内LANなのか、あるいは無線LANなのかといったことを意識する必要がない。特徴は「WindowsのGINAに手を加えていないため、OSに脆弱性が発見された際にはWindows Updateで対応できることと、暗号化などとの相性を気にしなくてよいこと」(説明員)。

 また「ダイナミックアップトンネル」機能では、ネットワーク上の特定のTCPアプリケーションへのリモートアクセスを提供する。例えば、リモートからアクセスすると、ネットワークドライブのマッピングなどが社内にいる時と同様に使えるようになる。

 FirePass 6.0の価格は219万円から。既存機種を利用しているユーザーはアップグレードが可能。

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