海外コメントスパムに対抗する有効手段とは?

ウェブリブログと269gは、ほぼ同時期に半角英数字のみのコメントを制限するスパム対策を実施した。ウェブリブログではキーワード制限、269gでは英数字のみのトラックバック制限が講じられた。

» 2006年06月09日 16時00分 公開
[ITmedia]

 NECのBIGLOBEが提供するブログサービス「ウェブリブログ」は6月8日、コメントスパム対策を発表した。今回のリリースにより、「禁止キーワードによるコメント制限」と「半角文字コメント制限」の機能が実装されている。

 禁止キーワードによるコメント実装機能は、ユーザーのブログ設定画面からオプションを表示させ、「コメントスパム制限」設定から「キーワードによる制限」のコメント欄へ、掲載制限したい文字列(キーワード、ニックネーム、URLなど)を入力するというもの。

 なお、迷惑なコメント以外も制限する場合があるので注意が必要とのアナウンスもある。さらに注意点として挙げられているのは、URL指定の場合には、半角文字で末尾からスラッシュを省いた形で指定する制限について。また、複数文字列を指定する場合は、一件ごとに改行する必要もある。

 半角文字コメント制限は、同じくユーザーの設定画面の「コメントスパム制限」から「半角文字コメント制限」の項目にあるチェックボックスをオンにするというもの。

 オンにした以降、大幅に急増傾向にある英語圏からのコメントスパム制限が期待できる。この実装は、半角カナを除く半角文字および記号のみのコメントの掲載を制限する。ただし、コメント本文、ニックネーム欄、URL欄の書き込み内容すべてでフィルタリングが有効になり、すべてが半角入力の場合に制限を受ける。このため、スパムコメント以外も弾いてしまう可能性も残されている。

 また、ブログサービス「269g」でも、トラックバック・コメントスパムの増加により、サービスに一時的な遅延が発生していることが確認された。

 6月7日夜に緊急対策として「半角英数字のみ」のトラックバックやコメントを受け付けない処置を行い、8日に発表をしている。269gでは、これまでも現象発生時に、IPの特定やブロックなどの対応を行ってきたが、今後はさらに対策を強化、コメント時の認証機能、半角英数字のみのコメント・トラックバックの受付と禁止の選択設定機能などを段階的に実施していく予定だという。

 これまでも複数のブログサービスが同様の対策を実施しているが、ここにきて2つのサービスが同様の対応を実施したことは、大きくブログサービスへと波紋を投げかける。特に海外からのコメントスパムが減少していないどころか増加していることがあらわとなっており、他社サービスも含めて今後の対応が注視される。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ