携帯サイトは「発見」するもの?

携帯サイトに最も適した閲覧の仕方は「つまみ食い式」と話すのは、携帯電話向けコンテンツの評価システムを開発するアイルランドのAlattoでマーケティング担当部長を務めるオーブリ・バーク氏だ。

» 2006年06月29日 15時00分 公開
[怒賀新也,ITmedia]

 「携帯電話向けサイトは検索よりも“発見する”方が合っている。テレビでは、視聴者がリモコンを使って数あるチャンネルの放送番組を一通り把握した上で見る番組を決める。携帯サイトに最も適した閲覧の仕方はそのイメージに近い」と話すのは、携帯電話向けコンテンツの評価システムを開発するアイルランドのAlattoでマーケティング担当部長を務めるオーブリ・バーク氏だ。

「発見」を強調するオーブリ・バーク氏

 同社は、日本で携帯サイト構築や運用管理システムの開発を行うユビキタス・ビジネステクノロジー(ubit)と6月27日に提携した。両社は、携帯サイト開発者向けのモバイルコンテンツ「ディスカバリー」ソリューション「Tribes Power by Alatto」として、日本市場に展開する。具体的には、ubitが提供する携帯サイト構築および運用管理システムである「MS2」に統合されることになる。MS2は、Orange Groupや大手のコンテンツプロバイダーを含め、世界で200以上のモバイルサイトに導入実績がある製品だ。

 Tribes Power by Alattoを導入することによって、事業者はデータ配信サービスにおける利益向上を、一般ユーザーにとっては閲覧における利便性の向上というメリットがあるとしている。

 Tribes Power by Alattoが提供するのは、激増する携帯サイトのブラウジングを簡単にすることだ。例えば、いまや200以上あるともいわれる着メロサイトをブラウジングするユーザーは、「つまみ食い」のイメージで閲覧できる。まさに、テレビチャンネルを選択する感覚という。あるサイトを閲覧すると、「次へ」「好き」「きらい」といった選択肢が用意され、次へを選べばすばやく次のサイトへ飛び、好きを選べば次回以降優先的にページが出現される仕組みだ。一方、きらいを選択した場合、次回以降そのサイトはユーザーの前には出てこない仕組みになっている。

 オーブリ・バーク氏は、「モバイルサイトのブラウジングをPCのやり方で実装するのが正しいとは思わない。携帯サイトではクリックの回数を抑えながらユーザーをサイトに導くことがより重要だ」と話し、携帯サイトの発見に新たな選択肢を示した。

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