ICQに複数の脆弱性

ICQでヒープオーバーフローやクロスサイトスクリプティングの脆弱性が発見された。

» 2006年09月08日 16時07分 公開
[ITmedia]

 セキュリティ企業Core Security Technologiesは9月7日、AOLのインスタントメッセージング(IM)ソフト「ICQ」で複数の脆弱性が見つかったと報告した。

 そのうちの1件は、ICQ Pro 2003b Build #3916およびそれ以前のバージョンに影響するヒープオーバーフローの脆弱性。ICQクライアントが着信メッセージの長さを処理する方法に問題があり、これを悪用するとシステムの乗っ取りが可能になってしまう。この脆弱性を悪用する攻撃は、通常のIM通信と容易に見分けられる特徴がないため、特定が難しいという。

 AOLは解決策として、ユーザーにICQ 5.1にアップグレードするよう勧めている。

 ほかの脆弱性は、ICQ Toolbar 1.3 for Internet Explorerに影響する。Webコンフィギュレーションインタフェースの実装方法に欠陥があり、攻撃者がこれを悪用すると、不正なWebサイトを利用して、ユーザーが気付かないうちにコンフィギュレーション設定を変えられるようになる。

 またこのツールバーでは、RSSフィードインタフェースにクロスサイトスクリプティングの脆弱性も見つかった。これを悪用すると、不正なRSSフィードを利用して、このインタフェースでスクリプトコードを実行できたり、コンフィギュレーション設定にアクセス(場合によっては変更)できてしまう。

 AOLは解決策として、ICQ Toolbar 1.2をダウンロードするよう勧めている。バージョン1.2はICQ 5.1に含まれており、RSSフィード機能を持たない。

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