米McAfeeが公開した報告書によると、アドウェアやスパイウェアは、合法的なアフィリエイトプログラムを用いて蔓延を広めている。
米McAfeeが公開した報告書によると、アドウェアやスパイウェアは、合法的なアフィリエイトプログラムを用いて蔓延を広めているという。
McAfeeは9月11日、「Adware and Spyware: Unraveling the Financial Web」と題するレポートを公開した。これによると、2006年8月までの間に、約450種類のアドウェアと4000以上の亜種が確認された。その増加のペースは急激で、過去数年のペースに比べ、2006年は10倍以上の伸びが見られるという。
レポートはまた、アドウェアやスパイウェアの配信者の多くは、合法的なアフィリエイトプログラムを通じて、有名人のWebサイトなど正規のWebサイトを用いていると指摘。プログラム本体は、無償のソフトウェアの代償としてマシンにインストールされ、マーケティングデータの収集やターゲット広告の配信に利用されているという。しかも、こうしたアドウェアによるビジネスモデルは「高収益」だという。
アドウェアの配信媒体としては、一般的にアダルト/ポルノサイトが利用されていると考えられてきたが、このレポートによるとスターや有名人のWebサイトのほうが誘因力が強く、アドウェアの配信媒体として使われている。
マカフィーの製品開発担当シニアバイスプレジデント、ジェフ・グリーン氏はリリースの中で、「オンラインアフィリエイトマーケティングを使用した収益性の高いビジネスモデルの登場と、アドウェアやスパイウェアの拡散の容易さから、アドウェアとスパイウェアの脅威が高まっている」と述べている。
なおこのレポートの全文は、同社のWebサイト、スレットセンターで公開される予定だ。
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