NEC、Linux関連特許管理会社へ出資

NECはLinuxに関する特許を買い取り、無償で提供する特許管理会社「Open Invention Network」に出資することを明らかにした。

» 2006年09月14日 14時13分 公開
[ITmedia]

 日本電気(NEC)は9月14日、Linuxに関する特許を買い取り、無償で提供する特許管理会社「Open Invention Network」(OIN)に出資することを明らかにした。米国現地法人を通して10月に出資し、取締役も1名派遣する。

 OINは、IBM、Novell、Philips、Red Hat、ソニーの5社が出資して2005年11月に設立したLinux関連特許管理会社。Linux OSに関連する重要な特許の購入・維持のほか、Linux OSおよびLinux関連アプリケーションに対して特許を行使しないことに同意した企業、機関、個人への保有特許の無償提供などを行っている。

 NECでは、Linux事業を2005年度の約3100億円から2008度に約5700億円に伸長させることを目指しており、Linux開発者にとってはOIN保有特許を活用して技術革新を自由に進めることができ、ユーザーにとってはソフトウェア特許に関する懸念の軽減につながるOINの活動が、Linuxの発展にとって有意義なものであると判断し今回の決定に至った。

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