Intel、80コアのTFLOPSプロセッサの開発計画を公開

80コアを含み、3.2GHzで動作する、演算処理能力1TFLOPSのプロセッサ。ひと昔前のスーパーコンピュータ並みのプロセッサ登場も、そう遠い未来の話ではない。

» 2006年09月27日 08時06分 公開
[ITmedia]

 米Intelは9月26日、サンフランシスコで開催のIDFで、80コアを持ち3.1GHzで動作する、1TFLOPS(毎秒1兆回以上の浮動小数点演算を行う)、帯域幅テラバイトのプロセッサを開発中であることを明らかにした。

 Intelによると、同プロセッサの開発において3つの大きな技術躍進があったという。1つはテラバイトのデータをコア間、またコアとメモリ間で高速転送させる技術。大量のトランジスタを搭載する既存のチップ設計と異なり、開発中のTFLOPSプロセッサは8×10のブロックアレイに、小さなコアと単純な命令セットを含む「タイル」を80個並べた設計を持つ。すべてのコアを相互に結び、メモリへアクセスするためのチップ上のネットワークがあるが、それに接続するためのルータもタイルに含まれているという。

 2つ目の技術革新は、積載されるプロセッサのダイに接着された20MバイトのSRAMメモリチップ。ダイを積載することで、メモリとコア間でのテラバイト/秒以上の帯域が実現する。

 3つ目は、最近カリフォルニア大学サンタバーバラ校とIntelが共同開発したハイブリッド・シリコンレーザーだという。

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