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» 2006年09月29日 07時00分 UPDATE

iPod追撃のシナリオ、Zuneはシェア2位でも成功か (1/3)

MicrosoftはZuneデバイスに機能を詰め込むことなく、幾つかの中核機能を効果的に発揮させることに重点を置き、携帯プレーヤー分野で強力な地位の確立を目指そうとしている。Zuneはまだ拡張の余地を残している。

[Matt Rosoff,Directions on Microsoft]
Directions on Microsoft 日本語版

 Microsoftは最初のZuneデバイスをあえてシンプルなものにしている。しかし、同プレーヤーに盛り込まれている技術や、同社が提供しているほかの消費者向け製品の幅広さから見て、Zuneを拡張する余地は豊富にある。

 既に同社は、より安価な(おそらく、より小型の)フラッシュメモリベースのZuneプレーヤーを開発し、AppleのiPod nanoやshuffleの追撃を図ることを認めている。今後、このほかにも次のような展開が考えられる。

無線利用のメリットとデメリット

 最初のZuneデバイスでは、802.11gトランシーバはZune間の転送にしか利用できない。だが将来、この無線機能を使ってZuneとほかのデバイス、例えばPCやWi-Fi対応電話などとの間で、コンテンツを同期できるようになる可能性がある。

 また、Zuneは理論上はインターネットに無線で接続できるため、コンテンツを直接ダウンロードすることも可能になるかもしれない。そうなれば、会員制サービスのZune Passのユーザーには特に便利だろう。無線接続を利用できるあらゆる場所から200万曲以上のライブラリにアクセスできるようになるからだ。

 だが、Zuneは幅広い消費者にアピールすることを目指した製品であるため、Microsoftは無線機能について、最初から多くの利用シナリオをサポートすることには慎重な姿勢を示している。近くのホットスポットを探したり、どのパスキー(認証キー)を入力すべきかを判断したりといった作業は、往々にして面倒であり、そのせいでZuneが、あらゆる世代、あらゆる技術レベルの音楽ファンのためのデバイスというよりも、マニアのおもちゃというイメージを持たれてしまう恐れがある。

 また、コンテンツオーナーも、そうした「いつでもどこでも」といった利用シナリオには別のライセンス条件を課す可能性があり、そのために会員料金が高くなるかもしれない。

ポッドキャストは限定的なサポート

 Zune Marketplaceは、開設当初はTVやビデオのコンテンツを販売しない。これに対し、AppleのiTunes Storeは200本以上のTV番組を販売しており、2006年9月に長編映画のダウンロード販売を開始した。同ストアと競争するには、MicrosoftはZune Marketplaceにビデオコンテンツを加えなければならない。

 また、Zuneはポッドキャストを限定的にしかサポートしない。ポッドキャストはシリーズもののオンラインオーディオ番組だ。AppleのiTunesでは、ユーザーはポッドキャストを探して登録でき、登録したポッドキャストの新しいエピソードがオンラインで公開されると、iTunesが自動的にダウンロードする。

 Zuneソフトウェアは、当初はポッドキャストディレクトリを提供せず、登録もサポートしない。だが、ほかのオーディオファイルと同じようにポッドキャストを再生することはできる。

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