ジャストシステムは、同社のワープロソフト「一太郎」の脆弱性を狙うウイルスが登場したことを踏まえ、影響が及ぶ製品情報を公開した。
ジャストシステムは9月29日、同社のワープロソフト「一太郎」の脆弱性を狙うウイルスが登場したことを踏まえ、影響が及ぶ製品の情報を公開した。問題対処のためのアップデートモジュールの作成も進めているという。
9月28日、シマンテックが、一太郎に存在する未パッチの脆弱性を狙う悪意あるコード「Trojan.Tarodrop.B」に対する警告を発した。細工を施したjtd/jtd.bat形式のファイルを開くと脆弱性が悪用され、任意のコードが実行される。この結果、PCが不正に操作される危険性がある。
ジャストシステムの情報によると、現時点でこの攻撃ファイルの影響を受けることが判明した製品は以下の通りだ。
一太郎2006、一太郎2006 体験版、一太郎ガバメント2006、一太郎2005、一太郎 文藝、一太郎2004、一太郎13、一太郎12、一太郎11、一太郎10、一太郎9、FormLiner
ジャストシステムでは、他の一太郎シリーズについても順次確認を進めるとともに、アップデートモジュールの作成を行い、公開予定などを順次Webページで公表する予定だ。また、モジュールが完成するまでの回避策として、身に覚えのない差出人から来たメールに添付されたファイルや不審なファイルを開かないよう注意を呼びかけている。
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