アイティフォー、犯罪防止コンセプトの監視システム

犯罪発生後のツールに終始する監視映像を、本来の目的である防止効果へと高めるコンセプトを開発した。

» 2006年10月27日 15時53分 公開
[ITmedia]

 アイティフォーは10月27日、不審者や不審物を自動検知してアラームで知らせる監視システム「ナイスビジョン」の新コンセプト「インテリジェント・セキュリティ・サイクル」(ISC)を発表した。監視システムを、犯人捜索から犯罪防止へとステップアップさせる。

 ISCは、監視カメラの映像を解析して不審者や置き去りにされた不審物を検知し、監視画面上に赤い丸で囲ってアラームを発信するもの。従来は、犯罪後の犯人捜索ツールと終始しがちな録画映像を、犯罪防止システムへと進化させるものになるという。

 不審者(物)の検知時は、アラームと回転灯で通知する連動機能を標準装備し、リアルタイムで異常事態を確認できる。画像内の検知ポイントをワンクリックするだけで、即時に異常発生時まで遡って映像を再生する。警備員を現場に急行させ、避難命令のアナウンスを行えるなど、迅速な対応が取れる。

 このほか、複数の監視カメラで録画した画像をもとに不審者の侵入が多い場所の統計や不審物が放置されやすい場所の統計を自動作成する機能を備え、犯行を未然に防ぐための改善施策に活用することが可能だ。同社では発売後1年間で25セット、5億円の売り上げを目標としている。

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