中国発マルウェア、半分以上はパスワード狙い

中国発マルウェアの45.2%はオンラインゲームのログイン情報を盗むことを目的としている。

» 2006年11月27日 16時59分 公開
[ITmedia]

 中国発のマルウェアの半分以上は、ユーザー名とパスワードを盗むことを目的としている――英セキュリティ企業Sophosが先週、このような分析結果を発表した。

 同社の分析によると、中国発マルウェアの45.2%はオンラインゲームのログイン情報を、7.4%は人気の中国語インスタントメッセージング(IM)クライアント「QQ」のユーザー名とパスワードを盗むことを目的としている。

 「中国でオンラインゲームの人気が高まっていることを考えると、これは憂慮すべきトレンドだ」とSophosは発表文で述べている。また同社はIMクライアントを狙うマルウェアも多いことから、複数のサイトで同じパスワードを使うことのリスクと、安全なパスワードを使うことの重要性を警告している。

 「IMクライアントがハッキングされても、最悪の事態が起きたようには見えないかもしれない。だが危険なのは、サイバー犯罪者は銀行口座にアクセスしたり、パスワードをクラックして保護されていた情報を入手して、そこから機密情報を盗むことができるということだ」(同社)

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