Webメールを「人質」に取る新手のサイバー攻撃

Webメールアカウントにログインしたら、メールもアドレス帳も全部消えていた。残っていたのは脅迫状だけ――。

» 2006年12月12日 15時45分 公開
[ITmedia]

 米セキュリティ企業Websenseは12月11日、新しいタイプのサイバー脅迫を報告した。

 これまでに報告されているケースでは、ユーザーのマシンにマルウェアを感染させ、HDD内のファイルを暗号化して「人質」に取って身代金を要求する手口が使われているが、今度の攻撃はWebメールアカウントを標的にしている。

 この攻撃を受けたユーザーがWebメールアカウントにログインすると、メールボックスとアドレス帳が空になっており、攻撃者からのメッセージだけが残された状態になっている。

 攻撃者のメッセージは下手なスペイン語で書かれており、「お前のアドレス帳と電子メールがどこにあるか知りたければ金を払え。すぐに返事がなければ、お前はすべてを失うことになる」といった内容だという。

 被害に遭ったユーザーらは最近インターネットカフェのPCを利用しており、そこで個人情報を盗まれた可能性があるとWebsenseは述べている。

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