Skypeからフュージョンの「050」発信が可能に

フュージョンは、Skypeからフュージョンの「050」番号が発信できるサービスを開始する。既存の着信サービスを組み合わせ、双方向サービスが実現する。

» 2007年01月10日 19時38分 公開
[國谷武史,ITmedia]

 フュージョン・コミュニケーションズとウェルトーン、Skypeの3社は1月15日から、フュージョンが提供する「050」電話番号を使ってSkypeから公衆回線へ発信できる「フュージョンでSkype」サービスを開始する。

新サービス特徴 従来は着信限定だったが、新たに同じ番号で発信できるようになる

 フュージョンは、2006年9月からフュージョンの050番号に着信した通話をSkypeに転送させる「Multi-Gateway for Skype」サービスを提供している。フュージョンの050番号を取得済みのSkypeユーザーは、同じ番号でSkypeから発信できるようになる。

 費用は、月額基本料が399円(税込み)で、通話料はフュージョンの「FUSION IP-Phone」が適用される。支払方法は、クレジットカード払いとなる。新規ユーザーは、ウェルトーンが販売するスターターキットを購入後に050番号を取得し、必要ソフトをインストールすれば利用できる。

 新サービスの利用には、Skypeのほか、Multi-Gateway for Skypeと同サービス専用のソフトウェアをPCにインストールする必要がある。だが、Multi-Gateway for SkypeとフュージョンでSkypeは初期設定以外の操作が不要なため、通常はSkypeからほとんどの操作が行える。

 ウェルトーンのスターターキットは、USBハンドセット(税込み5980円)とイヤフォンマイクセット(同980円)の2種類。いずれも、050番号取得費用や月額基本料を含む3000円分の通話料がセットになり、家電量販店などで購入できる。2月1日からは、スターターキットを購入しなくてもサービスを利用できる一般向けの登録サイトを開設する予定だ。

サービスの違い SkypeOutとフュージョンでSkypeとの違い。すでにSkypeOut用として取得しているフュージョン以外の050番号は、フュージョンでSkypeサービスには使えない

 Skypeには前払い式で公衆回線へ発信できる「SkypeOut」サービスがあるが、フュージョンでSkypeは料金が後払いになるほか、相手先への番号通知が可能になる。フュージョン営業本部の平山義明副本部長は、「通話料は、国際通話では『SkypeOut』の方が割安だが、国内や携帯電話との通話では『フュージョンでSkype』の方が割安になるだろう」と話す。発信する際にどちらのサービスを利用するのかを設定することが可能だ。

 Skype日本オフィスの岩田真一ジェネラルマネジャーは、「フュージョンの高品質なIP電話網に接続し、Skypeでの通話品質が高まる」と話す。フュージョンとSkypeでは、Skypeでの050番号利用を単一ソフトで実現するための開発や法人向けサービスの検討も進めるという。今後1年間で1万ユーザーの獲得を目指す。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ