2007年は、Skypeの法人利用が広がるのか?

Skypeでの外線利用がさらに便利になった。法人がSkypeを導入しやすい環境が着々と用意されつつあるようだ。

» 2007年01月11日 14時02分 公開
[國谷武史,ITmedia]

 Skypeとフュージョン・コミュニケーションズは、フュージョン提供の「050」番号でSkypeから公衆回線へ発信できるサービスを、1月15日に始める。導入済みの着信サービスと合わせ、フュージョンが提供する050番号1つで、Skypeから外線を利用できるようになる。

平山副本部長 フュージョンの平山氏

 発表されたサービスは、2社によれば、あくまで個人ユーザーをターゲットにしたサービスだという。しかし、フュージョン営業本部の平山義明副本部長は「今回の発表を契機に、法人向けのソリューション開発も検討していく」といい、法人がSkypeを導入しやすい環境を用意する考えを明らかにした。

 Skypeは、利便性の高いコミュニケーションツールとして評価される反面、企業で求められる管理機能やセキュリティ面が弱いとして敬遠されてきた。そこで、2006年12月にリリースされた「Skype 3.0 for Windows」では、レジストリキー操作による機能制限や外線発信機能「SkypeOut」の管理ツールを利用できるようになった。

岩田氏 Skypeの岩田氏

 これらに関する情報は、同社サイト内の「Skype business security」で提供されているが、情報の多くは英文で、ツール類もβ版となっている。日本オフィスの岩田真一ジェネラルマネジャーによれば、3月頃をメドに文書の日本語化を図り、ツールも正式版として提供する計画だという。

 現在、フュージョンIP電話ユーザーは、9割以上が法人だという。平山副本部長は、「今回でSkypeには1つの番号で発着信できる電話としての形が用意された。法人向けにどのようなサービスが適切は分からないが、Skypeの導入が進めば企業の通信環境に変化を与えるだろう」と話している。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ