災害時の障害対策を講じたVoIP網を構築――兵庫県庁

兵庫県庁とNECは本庁の音声網をIP化し、地震などの災害時にも電話回線が切れないバックアップシステムを構築した。

» 2007年01月31日 17時51分 公開
[ITmedia]

 NECは1月31日、兵庫県庁本庁のIP-PBXを基盤とする音声ネットワークを刷新したことを発表した。バックアップシステムを増強することで耐障害性を高めたことが特徴。

 今回のシステム刷新は、1995年の阪神・淡路大震災以降の防災基盤や被災者支援体制の整備など、県民への災害対策の一環となる。

 本庁の交換機システムにNECのIP-PBX「UNIVERGE APEX7600i」を導入。主回線をIP電話網に替えて、トラフィックと障害時のバックアップ経路の見直しを行うことで、従来より20%程度通信コストを削減したという。

 また、県庁業務の継続を目的に、バックアップ回線として固定電話回線のほか、庁舎間を結ぶMAN(Metropolitan Area Network)を経由するIP電話サービスと衛星回線を確保して、回線の二重化を図った。災害時に交換機がダウンしても、UNIVERGEの回線切り替え機能によりバックアップシステムへの迅速な切り替えが可能だとしている。

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