脆弱性は制御システムにも――JVNがOPCサーバの脆弱性情報を公開

JVNは3月16日、たけびしが提供するデバイスエクスプローラOPCサーバ、6製品に存在する脆弱性情報を公開した。

» 2007年03月19日 19時41分 公開
[ITmedia]

 情報処理推進機構(IPA)とJPCERTコーディネーションセンター(JPCERT/CC)が運営する脆弱性情報サイト、JVN(JP Vendor Status Notes)は3月16日、たけびしが提供するデバイスエクスプローラOPCサーバ、6製品に存在する脆弱性情報を公開した。国内で制御系システムの脆弱性情報が公開されたのは、これが初のケースとなる。

 デバイスエクスプローラOPCサーバは、シーケンサなどの計測機器と通信し、計測データをアプリケーションに受け渡す製造現場向けの制御用システム。アプリケーション間通信インタフェース「OPC」(OLE for Process Control)プロトコルを介して通信を行う。

 ところが一連の製品では、このOPCプロトコルの実装に問題があった。細工が施されたパラメータを受け取るとバッファオーバーフローが引き起こされ、任意のコードが実行される恐れがある。

 たけびしでは、問題を修正したソフトウェアの最新バージョン「デバイスエクスプローラOPCサーバ V3.12 Build 3」を公開し、適用を呼び掛けている。また、制御系システムゆえに即座の適用が困難な場合は、Windows RPCの設定を適切に制限したり、OPCサーバ/OPCクライアント間のアクセス制限を実施するよう推奨している。

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