ソニー、高速暗号「CLEFIA」開発

» 2007年03月22日 21時05分 公開
[ITmedia]

 ソニーは3月22日、共通鍵ブロック暗号アルゴリズム「CLEFIA」を開発したと発表した。安全性が高い上、ハード、ソフトの実装にかかわらず高速に実行できるのが特徴という。AV機器などさまざな分野で利用できるよう環境を整えていく。

 演算量を抑えながら安全性を確保できる「拡散行列切り替え法」を開発。ハード実装では回路規模を削減できるのが特徴で、90ナノメートルCMOS標準セルライブラリを使用して6.1Kゲートで最大1.42Gbpsのスループットを達成、世界最高のハードウェア回路効率を実現しているという。ソフト実装でもCPUの種類によらず高速な実行が可能になったとしている。

 AESなどで採用しているのと同じインタフェースに対応し、ブロック長は128ビット、鍵長は128ビット、192ビット、256ビットから選択できる。海外の複数の研究者による第三者評価を受け、安全性は確認したという。

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