株価操作スパムとStorm Wormがダブル攻撃

MessageLabsによると、投資家を騙す狙いの株価操作スパムにStorm Wormを仕掛けた攻撃が初めて検出された。

» 2007年04月26日 11時41分 公開
[ITmedia]

 株価操作スパムとウイルスを組み合わせた新しい攻撃手法が浮上しているという。メッセージセキュリティ企業のMessageLabsが4月25日に発表した報告書で伝えた。

 報告書によると、1月に猛威を振るったStorm Worm(別名Zhelatin)の活動が再び活発化。MessageLabsでは4月14日以降、Storm Wormを含んだ株価操作スパムを何千通もキャッチした。このメールには、新手のマルウェアをホスティングしているサイトへのリンクも含まれているという。

 株価操作スパムは、偽情報を流して無名企業の株価を吊り上げ、投資家を騙して買わせようとするスパムメール。この手口は以前から横行していたが、ウイルスが隠された株価操作スパムを検出したのは今回が初めてだと同社は報告している。

 これは犯罪組織がさらに大胆になっていることを示すものだとMessageLabsは解説。スパムは迷惑なだけでなく、デスクトップから遠ざけなければならないものになったと指摘している。

 同社の統計によると、4月は世界の電子メールのうち、未知の送信元から送られてきたスパムの割合が76.1%となり、前月より0.9%増加した。既知のスパムを含めると、この割合は83.6%になるという。

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