セキュリティをテーマとしたGoogleの公式ブログがスタート。社内にマルウェア対策チームを設置していたことを明らかにした。
米Googleがセキュリティをテーマとした公式ブログを新設した。セキュリティとインターネットの安全に関する最新ニュースや知識を提供する。
同ブログは5月21日付で開始され、初回はマルウェア対策チームがオンラインセキュリティ問題について解説。Googleが約1年前に、マルウェア対策の取り組みに着手していたことを明らかにした。
その成果として、有害サイトについてユーザーに告知し、Googleデスクトップ検索で攻撃コードがロードされるのを防止できるようになったという。
また、同社が先日公開したマルウェアに関する研究論文についても触れている。この問題は一部で誤って報道され、潜在的に悪質なWebサイトが1割に上るかのように誤解されているが、実際には悪質ページが占める割合は約0.1%にすぎないと指摘している。
Googleによれば、この論文では何十億ものURLをカバーしており、その中から怪しいと思われるURLを抜き出してさらに詳しく調べた。これまでに約1200万の怪しいURLを調べ、このうち閲覧しただけでマルウェアに感染させるサイトは約100万あったという。
こうしたサイトのほとんどは意図的にマルウェアをダウンロードさせているわけではなく、自社のWebサーバが悪用されていることを知らない場合も多い。
悪用されているWebサイトとマルウェアをホスティングしている国は、中国、米国、ドイツ、ロシアが大部分を占めていた。
Googleでは安全なWeb閲覧のためのガイドラインとして、OSやブラウザの自動更新を有効にし、ウイルス対策エンジンを利用するよう促している。
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