マイクロソフトとJPCERT/CC、セキュリティインシデント対応の強化狙い技術協力

マイクロソフトとJPCERT/CCはセキュリティ分野で包括的な技術協力協定を結び、情報交換やセキュリティ啓発、技術的なサポートといった面で協力していく。

» 2007年05月24日 15時11分 公開
[ITmedia]

 マイクロソフトとJPCERTコーディネーションセンター(JPCERT/CC)は5月24日、セキュリティ分野で包括的な技術協力協定を結んだ。情報セキュリティインシデントや攻撃の高度化、国際化が進んでいることを背景に、対応の強化を図ることが目的だ。

 JPCERT/CCでは、近年はマルウェアが技術面で高度化するだけでなく、国境を越えた攻撃が目立っており、これに対処するには各国のCSIRT(Computer Security Incident Response Team)組織やセキュリティ関連組織が分析能力を高め、協力して予防/対応を進めることが重要としている。

 だが一方で、攻撃のターゲットとなっているプラットフォームは多岐にわたっており、すべてのプラットフォームに個々のCSIRT組織が対応していくことは困難と指摘。セキュリティインシデントや攻撃手法の技術傾向、脅威度の分析などに関してソフトウェア開発企業との協力スキームを構築することが重要としている。

 マイクロソフトとの技術協力は、その第一歩として実現されたもの。情報セキュリティに関する情報交換や啓発活動のほか、緊急事態の対処時などで協力していく。また、CSIRTとしてのJPCERT/CCの活動に対し、マイクロソフトが自社製品を中心とした技術的なサポートを提供していく。

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