東芝が6年ぶりにウィルコム端末、「Carrots」復活

ウィルコムは、赤外線通信に対応した新たな音声端末「WX320T」を7月上旬より発売する。東芝製端末としては6年ぶりの投入だ。

» 2007年05月31日 17時41分 公開
[ITmedia]

 ウィルコムは5月31日、東芝製の新たな音声端末「WX320T」を7月上旬より発売することを明らかにした。東芝製PHS端末としては約6年ぶりの投入で、「Carrots」のブランドも復活することになる。価格はオープンプライスだが、新規加入の場合で1万円程度を見込んでいるという。

 WX320TはW-OAMに対応した端末。アンテナ内蔵型のデザインを採用しており、2.4インチの液晶画面、約130万画素のカメラを搭載する。また操作性を考慮し、大型キーパッド「でかキー」を備えている。ソフトウェアとしてはフルブラウザのほかWordやExcel、PowerPoint、PDFファイルが読み込めるドキュメントビューワを搭載している。

 さらに、ウィルコムの端末としては初めて赤外線通信機能をサポートした。メールアドレスや住所録、画像などのやり取りに利用できる。

 東芝モバイルコミュニケーションの統括技師長、岡本光正氏は「初心に返って」の6年ぶりのPHS端末投入の背景として、定額プランの開始によりPHS市場が拡大していることを挙げた。携帯電話で培ってきた技術やノウハウをPHS市場向けにも提供することで、ウィルコムの端末ラインアップ強化につなげたいという。

 事実、ウィルコムの執行役員副社長、営業統括担当の土橋匡氏によると、2007年4月の累計加入者数は前年度から65.3万人増加し、459万人に上った。要因として大きいのは定額プランの採用で、6月1日から開始される「ウィルコムビジネスタイム定額トリプルプラン」を採用すれば、月額2950円で定額ライクに利用できるという。

ウィルコムの執行役員副社長、営業統括担当の土橋匡氏

 「こうなると企業でも予算化しやすい。コンプライアンスが叫ばれる中、個人の端末と会社の端末を使い分けるニーズが高まっている」と土橋氏は述べ、ビジネスユースでの利用に期待を寄せた。

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