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» 2007年06月03日 21時38分 UPDATE

みんなエイズ検査を受けよう!――セカンドライフでコンドームの着ぐるみがもらえるキャンペーン実施中

今、日本でHIV感染者・エイズ患者の数が右肩上がりになっているのをご存知だろうか。だれしもが「自分は…(あり得ない)」と思いがちだが、だれしもが該当する可能性を秘めているという。そのため、実態を把握し、まん延を防ぐためには、一人ひとりが一刻も早くエイズ検査を受けるべき。また、エイズに対する偏った知識や見解を正す必要もある、と。そんな活動に、最新ITが一役買っている――。

[津田聡一朗,ITmedia]

 セカンドライフでコンドーム型の着ぐるみがゲットできる!――6月1日からそんなサービスが始まった。同日に初日を迎えた、厚生労働省とエイズ予防財団が主催する「平成19年度HIV検査(エイズ検査)普及週間」(7日まで)にちなんだイベントだ。期間中にセカンドライフ内の多目的情報発信スペース「Press Center」に寄れば、アバター(セカンドライフ内での自分の分身)に着せて楽しめる、コンドームの形状を可愛くあしらった着ぐるみを手に入れることができる。

kigurumi.jpg 着ぐるみはこんな感じ(提供:ベクトル)

 着ぐるみを配布しているのは、広報代理業務で躍進を図るベクトル。企業情報などを発信する場として3月に新設した「Press Center」で1〜7日の間、「レッドリボンウィーク in セカンドライフ」を展開している。このキャンペーンを通じて、HIV感染の実情やエイズ検査に対する関心・理解を促進する。

presscenter.jpg 「Press Center」で展開されているキャンペーンの模様(提供:ベクトル)

 実は、国内におけるHIV感染者やエイズ患者の新規報告数が右肩上がりの状況にあることが指摘されている。そこで、厚生労働省とエイズ予防財団がより多くの国民にエイズ検査を受けてもらうことを考え、「HIV検査普及週間」を設定した。「国や都道府県などが保健所などで行っている匿名による無料のエイズ検査・相談を充実/強化する週間。これにより、エイズ検査に対する国民の関心を喚起し、検査自体の浸透を図りたい」(厚生労働省健康局疾病対策課長の梅田珠実氏)

 従来、国内でエイズに関する認識を広める機会は、世界保健機関(WHO)が世界的レベルでのエイズまん延防止と患者・感染者に対する差別・偏見の解消を図ることを目的として1988年に定めた、12月1日の世界エイズデー(World AIDS Day)しかなかった。HIV感染者などが増え続ける中で、「年に1回では寂しい」(財団法人エイズ予防財団顧問の田中慶司氏)ということもあり昨年、第1回のHIV検査普及週間が設けられた。田中氏は「7〜8万件だった検査件数が一挙に9万件に上った」とその効果を絶賛。今回にも期待を寄せる。

 2回目となる今年は、普及週間直前の3日間、東京、名古屋、大阪でトークライブを開催したり、FM放送での呼びかけを試みるなど一層力の入ったものになっている。昨年に引き続き、Yahoo! JAPAN内には「レッドリボンキャンペーン2007」と題したサイトを設ける。ポスター/パンフレットなどの配布も充実させた。若年層を中心に、昨年から爆発的に人気を呼んでいるセカンドライフでの啓もう活動は、その一環となる。ちなみに、ベクトルはキャンペーン期間終了後(8日以降)も、「PRESS CENTER」でエイズ検査ならびにエイズに関する理解促進を目的とした情報発信活動を継続的に行っていくという。

 トークライブなどには、ラジオDJの山本シュウさんを中心に、安田大サーカスら松竹芸能所属の芸人らが参加。エイズ検査やエイズに関するトーク&クイズを通じて検査普及を図った。とりわけ山本さんは、「『彼氏の元カノの元カレを知っていますか』――。(愛する人が)どこで感染しているか、みんな分からない。だれもが感染しているかもわからない。だから、大切な(愛する)人がいるなら(お互いで)エイズの話をしましょう(そして検査を受けましょう)」と、エイズに対する意識喚起を丁寧な関西弁で熱く語った。

yamamoto.jpg 身近な友だちにHIV感染者がいることもあり、エイズ予防に対して強い関心を寄せる山本シュウさん。2006年の1日あたりのHIV感染者数が(その前の年の3.0人から)3.7人に増えていることを指摘し、その原因として国民がエイズに関する知識をほとんど持っていないことを挙げた。そして、厚生労働省の担当者を前に「(国内でHIV感染者が増えている)現状とその感染経路、また全国の保健所で無料・匿名でエイズ検査が受けられることを国民が知らないのは、厚生労働省の(周知)活動が甘いから」と、バッサリ。

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