「Quality Center」「LoadRunner」のアップデートなど、HPは顧客のIT計画の遅延に対処するためにソフトウェアポートフォリオを拡大した。
米Hewlett-Packard(HP)は6月18日、同社が言うところのソフトウェア・サービスポートフォリオの「重大な拡張」を発表した。これはIT部門によるデータセンターの効率向上を支援する戦略の一環だ。
同社はソフトウェア事業と関連パートナー、リセラーに焦点を当てた年次顧客イベント「HP Software Universe」で、これらの改善策を発表した。
HPが最近Economist Intelligence Unit(EIU)に委託した調査によると、企業は受け入れられないレベルのIT計画の遅延を経験しているという。
調査対象の企業のうち62%はIT計画が迅速なほど利益は大きいと答えたが、約25%の企業でIT計画の実施が遅れたことが示された。
さらに、調査対象企業の大半は、IT計画のうちポジティブなビジネス上の成果を生んだのは50%程度だと答えた。
このギャップは厳しい予算と、手動プロセス、ポイントソリューション、サイロ内でのチーム作業による制限から来るものだとHPの広報担当者は言う。
この格差拡大に対処するために、拡大されたHPのポートフォリオは、ITおよび非IT管理者が同じ事業目標に取り組めるようにすること、IT戦略、アプリケーション、IT運用などのIT機能における社内プロセスの迅速化、さまざまなIT作業のプロセスの自動化においてIT部門を支援することを目指す。
「ビジネスアジリティ向上への需要が、新しいアプリケーションの実装や変更の大半を促進している。これはアプリケーションのライフサイクルのあらゆる側面における最適化を必要とする」とGartnerの調査ディレクター、トーマス・マーフィー氏は語る。
「ビジネスニーズを満たすアプリケーションの提供について言えば、品質保証(QA)チームはビジネスチームからアプリケーションチームへの次第に厳しくなるスケジュールに対応するために、テストサイクルを大幅に迅速化する方法を探さなくてはならない」(同氏)
HPの「Quality Center」ソフトと「LoadRunner」ソフトへのアップデートには以下が含まれる。
HPのService Managementポートフォリオの強化機能には、以下のHP Change and Configuration Management Center、Service Management Centerのアップグレードと新しい関連サービスが含まれる。
HPはまた、複数のITサイロにわたって重要なプロセスを自動化できる新しいクロスプロダクト統合ソフトを発表した。これには以下の製品が含まれる。
Editorial items that were originally published in the U.S. Edition of “eWEEK” are the copyrighted property of Ziff Davis Enterprise Inc. Copyright (c) 2011. All Rights Reserved.