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» 2007年07月17日 18時30分 UPDATE

Red Hatと知的財産に関する交渉はしていない――Microsoft

MSは噂されるRed Hatとの知的財産分野での提携について否定した。果たして相互運用性に関する以上の両者の協力は実現するのだろうか?

[Peter Galli,eWEEK]
eWEEK

 Microsoftによると、同社とRed Hatの間で知的財産分野での協力に向けた提携が結ばれる見通しはなさそうだ。

 Microsoftで知的財産とライセンス業務を担当するホレーショ・グティエレス副社長は、「Red HatとMicrosoftは以前、相互運用性について話し合いを行ったことがあるが、最近は知的財産分野での協力が話題になったことはない」と米eWEEKの取材で答えた。

 この発言は、ライバル関係にある両OSベンダーが何らかの知的財産条項や特許協約を盛り込んだ提携について交渉しているのではないかとの憶測を、(今のところ)実質的に否定するものである。

 しかし企業ユーザーは両社の技術に投資してきたため、両社が協力する可能性に強い関心を抱いている。Microsoftでサーバとツールを担当するボブ・マグリア上級副社長は、同社の相互運用性エグゼクティブカスタマーカウンシルで、主要Linuxディストリビューションに対する相互運用性とサポートが何度も議題に上ったことを認めている。

 「当社の顧客からのメッセージは非常にシンプルだ――『われわれは両社のシステムを使いたいので、Red Hatと話し合いをしてくれ』ということだ」とマグリア氏は話す。

 両社は顧客の声は聞こえているとしながらも、歩み寄る気配は見せていない。

 Red Hatの技術担当副社長、ポール・コーミア氏がeWEEKに語ったところによると、同社では相互運用性の分野でMicrosoftと協力するのにやぶさかではないが、この問題に関する話し合いは、ユーザーの真の問題を解決することを目標とし、WindowsとRed Hat Linuxとの間の純粋な相互運用性に関する内容に限定したいと考えているという。

 しかし相互運用性と知的財産は完全に切り離すことができない問題であり、両方を一緒に検討しなければならない、というのがMicrosoftの公式的立場である。

 「Microsoftでは両社の製品を使っている顧客の利益のために、知的財産分野での協力を含め、Red Hatとの協力関係を深める用意がある」とグティエレス氏は強調する。

 Microsoftはオープンソースコミュニティーとの架け橋を築く姿勢を示しているものの、「相互運用性と知的財産に関する協力が、この架け橋の重要な基礎である」とグティエレス氏は語る。

 このアプローチはRed Hatに受け入れられないようだ。「知的財産などの無関係な条件を抜きにした上で、両社のOSについて、そしてユーザーの真の問題を解決するために両社が協力する方法についてMicrosoftと話し合いたい」というのがコーミア氏の姿勢だ。

 コーミア氏は、Microsoftが昨年Novellと交わしたような提携をRed Hatが結ぶ可能性も否定している。この提携は、特許に関する合意に加え、訴訟を起こさないという約束が含まれていたことで物議を醸したが、その詳細な内容は公表されていない。

 しかし両社のかたくなな姿勢はもうすぐ軟化するだろうというのが大方の見方だ。「Linux-Watch」の編集者であるスティーブン・ニコルズ氏は、「来年の今ごろは、Microsoftと何らかの提携を結んでいない主要Linux企業またはディストリビューターは、Debianを除けば1社もないだろう。Red Hatが提携を結んだら――わたしはそうなると確信している――ほかの主要Linuxディストリビューターが持ちこたえることはできないだろう」と予想する。

 Red Hatのマット・ズーリックCEOは最近、同社が2006年にMicrosoftと特許契約に関する話し合いを行ったことを認めた。しかし一連の交渉は決裂し、その後、Microsoftは同様の契約をNovellと締結することになった。

 さまざまな見方はあるにせよ、Red HatとMicrosoftがある程度、相互運用性に取り組んでいるのは確かだ。事実、Red HatはInteroperability Vendor Allianceのメンバーである。

 Red Hatが同アライアンスに参加したとき、JBoss(Red Hatの1部門)の製品管理担当副社長のショーン・コノリー氏はプレスリリースで次のように述べた――「企業顧客はRed Hatをビジネスで利用しており、彼らは既存の技術資産に対してRed Hatのソリューションを活用できるのを期待している。当社はこのアライアンスを通じて業界ベンダー各社と協力し、異種混在環境の中にあってもRed Hatの顧客のエクスペリエンスが透過的でシームレスなものになるようにするつもりだ」。

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