2300万PVでも赤字?――ITクライシスの一端を見たオルタナブログ通信(1/3 ページ)

サンフランシスコで大規模停電が起きた時、オルタナティブ・ブログにもその影響が。Movable Type 4のリリースにも影響? 決して他人事ではない、停電が与える影響とは――オルタナブロガーは、ITの時事ネタを独自視点で発信している。

» 2007年07月27日 14時04分 公開
[森川拓男,ITmedia]

エコの真価とは

 読者の皆さんがスーパーなどへ買い物へ行く際、レジ袋をもらっているだろうか?

 最近では、このレジ袋の無駄な消費が環境を破壊するという理由から、レジ袋を有料化したり、マイバッグ(エコバッグ)を持つことの推奨が増えている。

 しかし、何事も極端に進みすぎると多くの人が混乱してしまう。工藤拓也氏「一人シリコンバレー男」に投稿された、アニヤ・ハインドマーチのエコバックについて調べてみたは、興味深いエントリーだった。

 筆者は、比較的ブランドものに疎いため分からないのだが、「アニヤ・ハインドマーチ」というブランドがエコバッグを出したところ、徹夜の行列ができるほどの騒ぎになったという。

 ただ、コメントでも触れられているのだが、はたしてこのようなブランドバッグを買い求める人たちがエコバッグとして使うのかどうか? が疑問だ。さらにそもそも、レジ袋を削減することが本当に環境にやさしいことなのか。企業アピールやマーケティングの要素も想像できるだけに、エコそのものには複合的な問題も考えられる。

 小林啓倫氏「シロクマ日報」でもエコか、エゴかで、この話題に触れている。

 本当にエコへと貢献できるのであればよいが、それが前述のような人間のエゴであるならば……、結果的に地球温暖化やペットボトルのリサイクルなど、その予測や行動が正しい方向へと向かうかについて疑問符があるのも事実だろう。

 一方で、環境が破壊され、その結果としてバランスが崩れ自然災害が増加しているのもまた、事実。先日の地震にしろ、台風にしろ、今後、思いも寄らないものが発生する可能性が残されている。その中で、少なくとも節電の努力をすることは必要なことだろう。後述するようにいつ大停電が起きないとも限らないからだ。

 また、鶴田裕史氏「IT業界のマーケティングを問う」工場廃熱の再利用にあるように、過程で発生してしまった無駄な熱を再利用するという観点も、エコに対する配慮だろう。

 小さなことからコツコツと。西川きよし元参議院議員ではないが、我々もできることからやっていくべきなのだろう。大木豊成氏「走れ!プロジェクトマネージャー!」自分にできることはやる、という考え方にも書かれている通り。ただ、それがレジ袋削減とどうつながるのかは、今ひとつ疑問が残るのだが……。

iPhoneでは読者の興味を惹かないのか?

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