松下製バッテリー加熱の恐れ、各社の対応は?

松下電池工業が製造したNokiaブランドの携帯電話用バッテリーに過熱の恐れがある問題で、各社の対応がまとまった。

» 2007年08月15日 12時01分 公開
[ITmedia]

 松下電池工業が製造したNokiaブランドの携帯電話用電池パック「BL-5C」の問題(関連記事)で、この電池パックを取り扱うノキア・ジャパン、NTTドコモ、ソフトバンクモバイルの対応がまとまった。

 この問題は一部のBL-5C電池パックが充電中にショートし、過熱や本体が膨張する恐れがあるというもの。これまでに床の一部が焦げるなどの事象が発生したものの、人的被害はないという。世界で約100件の過熱の報告(日本は2件)がある。対象製品は、2005年12月〜2006年11月に製造された4600万個となる。

交換対象となるNokiaブランドの松下電池工業製「BL-5C」電池パック。26桁の製造番号で対象製品かどうかを照会する

 対象の電池パックを搭載する携帯電話端末は、ノキア・ジャパン「Nokia 3120」「Nokia 6630(standard version)」「Nokia Wireless GPS Module LD-3W」、NTTドコモ「FOMA NM850iG」、ソフトバンクモバイル「Vodafone 702NK」「Vodafone 702NKII」「Vodafone 804NK」(いずれも旧ボーダフォンに発売)の合計7機種となっている。

 ノキア・ジャパンでは、コールセンターおよび同社のWebサイトで、ユーザーからの照会に対応するほか、対象ユーザーへは電池パックの製造番号と住所を登録した上で交換に応じる。

 NTTドコモとソフトバンクモバイルでは、対象ユーザーにショートメッセージ(SMS)やダイレクトメールで通知するとともに、専用のコールセンター(ドコモは準備中)でも相談を受け付ける。また良品への交換を行い、希望するユーザーには良品が郵送されるまで近隣のショップで代替機を提供するとしている。

 なお国民生活センターの要請により、4社では共同で原因の究明を進めている。

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