フォクすけを完全にあなたの支配下に置くための究極のワークアウト、フォクすけブートキャンプへようこそ。第5日目は脂肪と化したエクステンションをuserChrome.jsを使って代替してみよう。
フォクすけブートキャンプへようこそ。これまでの4日間あきらめずについてきた君は、Firefoxの隠れた機能が躍動したがっていることに気がつき始めたことだろう。
4日目でuserChrome.jsが登場したことで、「もうあなたにはついて行けないわ……」とブラウザを閉じた君、恥じることはない。そもそもカスタマイズは決して楽ではない。ポイントは捨て身になること。そうすればきっとやり遂げられる。それが最初の一歩だ。これを読んでいるのなら戻ってきたということだろう。ゆっくりでいい、とにかく続けるんだ。君ならできる。
その調子で今日ももう1セットuserChrome.jsを使ったエクササイズだ。
君が腹回りの脂肪のように際限なくインストールしてしまったエクステンション。そこに至るまでにはさまざまな事情はあっただろう。しかし、そいつらは確実に君のメモリを食いつぶしている。そんなエクステンションをuserChrome.jsで置き換えてみよう。
君たちの中にも、Internet Explorerでしか表示できないような構成になっているWebサイトがあるゆえに、IE ViewやIE Tabといったエクステンションを入れている人がいるかもしれない。ここでは、IE Viewの代替となるLaunchIEを紹介しよう。
LaunchIEのコードはこちらのページ中段にある「LaunchIE」をクリックすれば表示される。これをテキストエディタに張り付けて、「任意のファイル名.uc.js」で保存して前回サブスクリプトローダで置き換えたuserChrome.jsと同じ場所に配置してくれ。ここではプロファイルディレクトリ以下にあるchromeディレクトリ以下に「LaunchIE.uc.js」というファイル名で配置したと仮定して話を進める。
話を進める、とさも続きがあるかのような書き方だが、作業自体はこれでおしまいだ。簡単だろう? Firefoxを再起動して、Internet Explorerでしか表示できないWebサイトに出くわしたら、右クリックすれば、メニューに加えられている「Launch IE」の文字が君の力になってくれる。
注意する部分があるとすれば、ファイルをUTF-8N、つまりBOM(Byte Order Mark)なしのUTF-8で保存するということくらいだ。それでもメニューに現れないとしたら、「Menu Editor」というエクステンションを入れていないか確認してほしい。このエクステンションを入れている場合、メニューの参照要素(セパレータ)のid名が変わってしまうため、userChrome.jsによって追加されたメニューが表示できなくなる。でも大丈夫。世の中には上記の問題を解決するポインタを示してくれるalice0775氏のような剛の者もいるのだから。君は1人じゃない。
さぁこれで、君のFirefoxは1つエクステンションをアンインストールすることができる。また1つ君のFirefoxが軽くなったわけだ。userChrome.jsで代替できるエクステンションは数多く存在する。君が必須と思いこんでいるAll-in-One Gesturesだって、userChrome.jsで代替できるのだ。
最後にもう1つ。今回のLaunchIEのように、userChrome.jsでカスタマイズすると、.uc.jsファイルの管理が面倒になるのではないかと気に病んでいる君のために、別記事でFEBEというFirefox環境のバックアップとリストアが行えるすばらしいエクステンションを紹介している。これと併用すれば、userChrome.jsの管理を気に病むこともなくなるはずだ。
本連載を読み進めてくれれば、きっと理想のFirefoxを作り上げることができるだろう。これからも頑張れ。フォクすけのご加護を。
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