第6日目:さらば愛しきAll-in-One Gestures――userChrome.js超実践編Firefoxを鍛え直せ! フォクすけブートキャンプ

フォクすけを完全にあなたの支配下に置くための究極のワークアウト、フォクすけブートキャンプへようこそ。第6日目はエクステンション界の大物、「All-in-One Gestures」を捨て去ってみよう。

» 2007年08月25日 02時19分 公開
[伊藤綾,ITmedia]

 フォクすけブートキャンプへようこそ。フォクすけブートキャンプはほかの拡張機能紹介記事とは違う。斬新でエキサイティングなブレインエクササイズだ。6日目ともなると、無駄なエクステンションがあることに落ち着かない気分を感じるようになってきたんじゃないか?

 過去2回にわたってuserChrome.jsでエクササイズしてきたが、もう1セットuserChrome.jsを使ったエクササイズを続けよう。userChrome.jsに慣れていないそこの君、ゆっくりでいい、とにかく続けるんだ。君ならできる。

 今日君がuserChrome.jsの力を借りてアンインストールするエクステンションは、Firefoxユーザーの多くがインストールしているであろう「All-in-One Gestures」だ。Firefoxにマウスジェスチャー機能を追加するこのエクステンション。確かに便利だが、userChrome.jsでも同様の機能は実現できる。しかもわずか200行程度のコードでだ。君たちが欲しいのは自分好みに自由自在にカスタマイズできてかつ軽いマウスジェスチャー機能じゃないのか? もしそうなら今回のエクササイズは君にうってつけのものになるだろう。

 まずはuserChrome.js(第4回でサブスクリプトローダに置換済み)にロードさせるユーザースクリプトを準備しよう。All-in-One Gestures同様Firefoxユーザーから高い評価を得ている拡張機能「ScrapBook」を開発したGomita氏のサイトで入手することができる。ここで紹介されているスクリプトをテキストエディタなどにコピー&ペーストし、BOM(Byte Order Mark)なしのUTF-8で「任意のファイル名.uc.js」としてプロファイルディレクトリ以下にあるchromeディレクトリ以下に保存してほしい。

 さぁ準備は完了だ。Firefoxを再起動すれば、そこには軽量マウスジャスチャーを備えたFirefoxが君を待っている。All-in-One Gesturesに慣れた方もそうでない方も、右クリックしながらのマウスジャスチャーを堪能してくれ。

ブラウザ左下にマウスジャスチャーの表示が。Dは↓、Lは←といった具合だ。ちなみに左にあるアイコンは、FEBEというFirefox環境のバックアップとリストアが行えるすばらしいエクステンション

 何だ? 「これじゃ自分好みとは言えないのでは?」だって? 大丈夫。ジェスチャへの機能割り当ては簡単に行える。先ほど「任意のファイル名.uc.js」で保存したファイルを見直してくれ。「// ここからがジェスチャへの機能割り当てです」と書かれた部分から下を編集もしくは追記すればよい。

 すでに記述されている部分を見ればすぐにお分かりかと思うが、基本的な書式は

case "ジェスチャをUDLRで表記": Firefox上の機能


として記述されている。例えば、「ほかのタブをすべて閉じる」という機能をマウスの上下2回(UDUD)で実行する場合、

case "UDUD": var browser = getBrowser(); browser.removeAllTabsBut(browser.mCurrentTab);


という1行を加えればよい。簡単だろう? Gomita氏はこの軽量マウスジェスチャで利用可能なスクリプト集をまとめてくれている。コメント欄にも多くのスクリプトが紹介されており、ここでたいていの機能は見つけられることだろう。

 さぁこれで、君のFirefoxは前回のIEViewに続いてまた1つエクステンションをアンインストールすることができた。君が今まで必須だと考えていたエクステンションもこうして代替できるものがあるのだ。常識は捨て去れ、ワークアウトに集中するんだ。

 本連載を読み進めてくれた君のそばには、だんだんと理想のFirefox近づいてきていることだろう。そろそろオレからのハグを贈る日も近いようだ。もう少しだけ頑張れ。フォクすけのご加護を。

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