オープンソースソフトウェア開発に付随する作業を支援するためのシステムであるSourceForge.jpを徹底解剖する同連載もいよいよ今回で最終回となる。今回は、開発メンバーの追加やその権限設定など、プロジェクト管理の機能を紹介する。
第3回で説明したように、SourceForge.jp(以下、sf.jp)で開発されているソフトウェアは、「ソフトウェアマップ」に登録することで、開発言語や対応プラットフォームなど、さまざまな視点により分類できます。プロジェクトが開始した時点では、ソフトウェアマップには登録されていません。ソフトウェアマップに登録すると、効率よくソフトウェアを探し出せるようになりますので、ぜひ登録しましょう。
登録方法は簡単です。プロジェクトメニューから「プロジェクト管理」を選択すると、管理サマリのページが表示されます。このページの中の「ソフトウェアマップカテゴリの変更」を選択すると、ソフトウェアマップカテゴリの変更ページになります。ここで各カテゴリを選択肢から選びましょう。各カテゴリは最大で3種類の選択肢を選択できます。そのカテゴリを使わなかったり、2つ以下の選択肢しか使わない場合は、「None Selected」のままにしておきましょう。
sf.jpでは以下のカテゴリでプロジェクトを分類しています。plumを例にしてどのカテゴリを選択しているかを解説します。各プロジェクトごとに適切な選択肢を選ぶようにしましょう。
自然言語。そのプロジェクトがサポートしている自然言語を選択します。sf.jpのプロジェクトの場合、ほとんどが日本語をサポートしているでしょうから、そのときは「Natural Language :: Japanese」を選択しましょう。
プログラミング言語。ソフトウェアを記述しているプログラミング言語を選択します。例えばplumの場合はPerlで書かれているので、「Programming Language :: Perl」を選択します。
動作環境。どういった環境で動作するのかを選択します。テキストベースのものなのか、ウインドウ表示をするものか、などです。plumの場合は、バックグラウンドでデーモンとして動きますので、「Environment :: No Input/Output(Daemon)」を選択します。
動作するOS。どのOS上で動作するか選択します。plumの場合は、Perlが動く環境であればどこでも動きますので、「Operationg System :: OS Independent」を選択します。
ソフトウェアの種類。どういったことをするためのソフトウェアか、その種類を選択します。最も重要な選択肢ですので、慎重に選びましょう。plumの場合は、IRCのソフトウェアですから、「Topic :: Communications :: Chat:: Internet Relay Chat」を選択します。
ソフトウェアのライセンス。どのようなライセンスで配布されているか選択します。プロジェクトを申請したときのライセンスを選びましょう。もし、申請時と異なったライセンスにするのであれば、sf.jpの管理者(sf-admin@sourceforge.jp)まで連絡してください。plumの場合はGPLですので、「License :: OSI Approved :: GNU General Public License (GPL)」を選択します。
開発状況。ソフトウェアの開発状況を選択します。plumはすでに安定版をリリースしています。このような場合は、「Development Status :: 5 - Production/Stable」を選択します。
対象ユーザー。どんなユーザーを対象としているか選択します。plumの場合は一般ユーザーが対象ですから、「Intended Audience :: End Users/Desktop」を選択します。
選択し終わったら、「Update All Category Changes」をクリックしましょう。これでソフトウェアマップに登録されます。
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