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» 2007年09月12日 12時33分 UPDATE

Trend Insight:IBM、OpenOffice.orgの開発に飛び込む

IBMがOpenOffice.orgコミュニティーに参加し、コードとリソースで貢献する、と発表したのは、どういった思惑があるのだろうか。

[Mayank-Sharma,Open Tech Press]
SourceForge.JP Magazine

 IBMはOpenOffice.orgコミュニティーに参加し、コードとリソースで貢献する、と同社は今日発表した。IBMはOpenOffice.orgで始められたOpen Document Format(ODF)の主要な支持者ではあったが、これまで開発を手助けするような行動をとったことはなかった。

 プレスリリースに添えられたPress FAQによると、OpenOffice.orgの開発を助けるIBMの動きは、このプロジェクトへの非公式な協力の自然な延長なのだという。「IBMは市場がODFを大いに要求するようになると見ていた。およそ1億の人たちがこの製品を使用しており、どこの政府もこちらに方向転換しつつある。ODFとOpenOffice.orgの両方の人気と普及度が現在のレベルまでくれば、IBMもOpenOffice.orgも協力によってさらに大きな成果を上げられるものと確信する」とプレスリリースは伝えている。

 IBMは同社の中国開発センターに所属している35人の開発者をOpenOffice.orgの専任要員として投入した。彼らの書くコードは、いずれOpenOffice.orgの可用性、アクセシビリティ機能、および全体的な質を高めるのに寄与するだろう。IBMは手始めとして、 iAccessible2アクセシビリティツールなど、IBMがLotus Notesの一部として開発してきたコードを提供することになるだろう。

 OpenOffice.orgコミュニティーの管理者であるルイス・スアレスルイ氏は次のように言う。「どんな新メンバーでもそうですが、分散コミュニティーで一緒に仕事をするためのプロセスとプロトコルを知ってもらうことが大事です。OpenOffice.orgはIBMの開発者がいる北京で既に仕事をしています。わたしたちが北京にいること、そしてRedflagとの現在の協力が大いに助けになるだろうと期待しています」

 今年発表されたFAQに書かれているように、iAccessible2はブラウザやソフトウェアの画面に何が起きているのかをユーザー補助テクノロジー(視覚障害のあるユーザーが使用するスクリーンリーダーなど)に知らせるインタフェースである。これによって、視覚障害のあるユーザーが図表、メニュー、画像、ポップアップ、ハイパーリンクなどに埋め込まれたテキストを理解しやすくなる。

 FAQには、このコードがFree Standards Group(現在はLinux Foundation)に進呈されたこと、そしてOracle、Sun、SAPといった企業が仕様のさらなる拡充への協力を明言したことも書かれている。「MozillaはこれをFirefoxブラウザに取り入れると明言しており、スクリーンリーダーのベンダーであるGW MicroとFreedom Scientificも自社の製品でこれを使用するだろう。IBMもODFをサポートしているLotus Notesの生産性エディタでこれを使用することになる」とリリースは付け加えている。

 このインタフェースがOpenOffice.orgに取り入れられれば、ODFが政府機関にもっと注目されるようになるだろう。多くの場合、政府機関は障害を持つ人たちを含め、すべてのユーザーが利用できるテクノロジーを購入する必要があるからだ。

 この発表が行われる数日前、MicrosoftのOffice Open XML(OOXML)形式は5か月の投票期間中に必要な数の賛成を得るのに失敗している。

原文へのリンク

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