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「手書きが学習の理解を深める」――和歌山市の小学校にて (1/3)

和歌山市は1300台のタブレットPCを市内52のすべての小学校へ導入し、児童の情報教育への活用を推進する。すでに授業への利用が行われ、児童が活用している小学校もある。
2007年10月10日 18時48分 更新

 和歌山市は10月5日、1300台のタブレットPCを市内52のすべての市立小学校へ導入し、児童の情報教育への活用を推進していくことを発表した。教育機関への大規模なタブレットPC導入は、全国的にも初めてのケースとなる。

 和歌山市では今年9月、市内の小学校ですでに配備されていたデスクトップPCのリース期間終了を機に、新規のPC導入の検討を行っていた。新たなPCの導入にあたっては、単に予算分の台数を導入するというだけではなく、児童の学習にいかに役立つものであるかということを主眼に置いた結果、市内52の小学校すべてにタブレットPC、そして課外活動用にウルトラモバイルPC(UMPC)とWindows Mobile端末という3種類のPCの導入を決定したという。

 特にタブレットPCを選択したことについて和歌山市の大橋建一市長は、「パソコンは今や子供の日常生活においても身近なものになっている。だが、教育の現場での活用はまだまだ手探りの状態」と学校におけるパソコン教育の現状を踏まえる。「子供たちの学習意欲を高め、創造的にその質を高めることのできるICT(情報コミュニケーション技術)の利用において、タブレットPCは効果があると聞いている。(タブレットPCのペン入力法による)手で書いたり消したりという作業には、学習の効果を高める作用があるからだ」と評価する。従来のキーボードのみによる文字入力方法は、特に低学年の児童にとっては難しく、十分な学習効果を得ることができなかったという。

 タブレットPCの効果は、特に国語と算数の学習において大きい。漢字練習に利用することで、書き順やはね・とめなどが正しいかをソフトウェアで自動的に判定できる。また途中の計算式を書くことが重要な計算の練習も、これまでのパソコンでの練習方法にない手書きの形で可能になる。「ペンによる手書き入力は、子供たちの感性にも即したものだと思う」(和歌山市立 教育研究所 専門教育監補 角田佳隆氏)

msw00.jpg 和歌山市立 教育研究所 専門教育監補 角田佳隆氏

 もちろん、「これだけで児童の学力がすぐに向上するとは考えていない」と大橋市長。「教師の指導力と融合することで、より質の高い教育を提供するとともに、効果的な教育のあり方についても考えていきたい」という。

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[柿沼雄一郎,ITmedia]

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