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» 2007年10月11日 19時05分 UPDATE

Red Hat――「ユーザーは安心してLinuxを導入して大丈夫」

Linux Foundationは、バルマー氏の脅しを新たな「FUD攻撃」だとして非難している。

[Peter Galli,eWEEK]
eWEEK

 ことのとろ、ワシントン州レドモンドに本社を置くMicrosoftからLinux陣営に向けられる口頭での攻撃は激しくなる一方だが、Red Hatでは「今後も安心してLinux OSを導入して大丈夫であり、Microsoftからの法的報復を恐れる必要はない」と顧客に説明している。

 Microsoftのスティーブ・バルマーCEOは10月1日、同社のロンドンオフィスにWeb 2.0開発者とパートナーを集めて開かれた小さな会合の席で、「少なくとも当社の知的財産という観点から見れば、Red Hatを利用している人々はある意味で、いずれわれわれに補償する義務がある」と語った。

 Microsoftとオープンソースに関する質問に対する答えの中でバルマー氏は、同社が昨年Novellと交わした契約を高く評価した。

 「われわれはLinuxとWindowsとの間の技術的相互運用性に取り組んでいるだけでなく、Novellの顧客に適切な保護を適切な料金で提供できるようにした。これにより彼らは基本的に、特許で守られた当社の知的財産を使用する権利も得ることになる。Novellが知的財産問題に前向きに取り組み始めたことも素晴らしい」と同氏は述べた。

 バルマー氏の発言に激しく反発するRed Hatの知的財産チームは、「フリー/オープンソースコードのコミュニティー開発方式は健全な開発パラダイムの表れであり、現在係争中の知的財産訴訟を見れば、少なくともプロプライエタリソフトウェアと同じくらい安全である」と主張する。

 「われわれは、Linuxに対する特許訴訟が起きていないことも知っている。これまでどこにもそういった訴訟は起きていない」と同チームはブログ記事に記している。

 ノースカロライナ州ローリーに本拠を構えるLinuxベンダーのRed Hatも、「Open Source Assurance Program」を通じてオープンソースの知的財産に関して顧客を保護している。このプログラムには、知的財産紛争が起きた場合にはソフトウェアを交換するという保証も含まれる。

 「このプログラムは、当社の技術ソリューションを使い続けても大丈夫だという保証を顧客に与えるものだ。当社の顧客を守ることは最優先課題であり、われわれはこれを非常に真剣に考えている。当社の技術に対する自信、そして顧客に対する保護は依然として強固であり、揺らいでいない」とブログ記事は述べている。

 Open Invention Networkも、オープンなLinux環境の競争促進効果を保護・維持することを目的とした独自の特許ポートフォリオを提供している。

 一方、Linux Foundationの執行ディレクター、ジム・ゼムリン氏は、バルマー氏の発言に対して、「Linuxとオープンソースが同社のビジネスに与える脅威を軽減することを狙ったFUD(恐れ、不安、疑念)攻撃に過ぎない」と切り捨てる。

 さらにゼムリン氏は、Microsoftは侵害されているとする特許がどれなのかまだ明らかにしていないと指摘し、同社にはそのつもりはないのではないかとの疑念を表明した。

 「Microsoftのこれまで特許訴訟の経験から考えれば、彼らがこのプロセスを開始して、自分たちの特許ポートフォリオの中身が失われていくのを見たくないと考えていても不思議ではない。また彼らは、特定の特許の申し立てにオープンソースコミュニティーが対応する能力を試したくないのだろう。気の毒だが、われわれは半年ごとに出てくるMicrosoftの脅迫キャンペーンには慣れてきた」(同氏)

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