スパマーが暗殺されたというニュースは虚偽で、サイトは不正目的とみられている。
「バイアグラ宣伝スパムを大量送信していたスパマーが、モスクワ近郊の豪邸で殺害された」――こんな“速報”を伝えるサイトがネットでうわさになっているが、同サイトは閲覧しない方がいいとセキュリティ各社が呼びかけている。
問題のサイトには、「Alexey Tolstokozhev」というロシアのスパマーが自宅で撃たれて殺されているのが見つかり、頭に残された銃弾から殺し屋の仕業であることが分かったという「速報」が掲載されている。
セキュリティ企業のMcAfeeによると、このサイトはブログに見せかけてあるが、実際に存在するのは「速報」を掲載した1ページのみで、過去記事と称するリンクはいずれも機能していない。しかもサイトが登録されたのは10月11日で、「速報」が公開される直前だった。ロシアの検索エンジンやGoogleでAlexey Tolstokozhevの名を検索しても見つからなかったという。
こうした理由からMcAfeeやSunbelt Softwareでは、このニュースは作り話だと判断。偽ニュースで注目を集めてほかのサイトからリンクさせ、後にエクスプロイトやマルウェアを仕掛ける狙いで開設されたとみている。
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