Citrix、Xensourceの買収完了――2製品の発表へ

Citrix Systemsは、8月に発表した米XenSourceの買収が完了したことを発表、合わせて「Citrix XenServer」「Citrix XenDesktop」を製品ラインアップに追加した。

» 2007年10月23日 04時05分 公開
[西尾泰三,ITmedia]

 ネバダ州ラスベガスで年次カンファレンス「iForum」を開催中の米Citrix Systemsは米国時間の22日、8月に発表した米XenSourceの買収が完了したことを発表、合わせてサーバおよびデスクトップ仮想化製品としてそれぞれ「Citrix XenServer」「Citrix XenDesktop」を製品ラインアップに追加した。

 Citrix XenServerは、「Xen」をベースとする企業向け仮想化ソフトウェアで、サーバの仮想化を提供するもの。無償で利用できる「Express Edition」のほか、「Standard Edition」およびライブマイグレーション機能やVLAN設定などの機能を備える「Enterprise Edition」の3種類が用意される。製品は同日から提供される。

Citrix XenServer Citrix XenServer各エディションで提供される機能(Citrix Webサイトより)

 Citrix XenDesktopは、同社がすでに提供していたCitrix Desktop Server(日本国内では未提供)にXenSourceの技術がマージされたもの。Citrix Presentation Serverがアプリケーションのデリバリー機能を提供するのに対し、Windowsデスクトップ環境をサーバ側から提供するデスクトップ仮想化製品となる。ICAプロトコルベースの「SpeedScreen」機能による帯域の有効利用をはじめとするCitrixの技術も盛り込まれている。

 また、VMware ESXやMicrosoftのハイパーバイザ型の仮想化ソフトウェア「Windows Server Virtualization(WSv)」(コード名:Viridian)もサポートされる。

 なお、事実上Citrix Desktop Server 1.0の後継となるため、Citrix XenDesktopは最初のリリースからCitrix XenDesktop 2.0というバージョンでの提供となる予定。リリースは2008年第1四半期の予定で、10月中にテクノロジープレビューがこちらで公開される。

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