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» 2007年10月29日 15時28分 UPDATE

Windows Serverにシェアを奪われるLinux

専門家によると、UNIXからLinuxへの移行ペースが鈍ってきたのは、「取れるところ」は取ってしまったからだという。

[Peter Galli,eWEEK]
eWEEK

 米国のx86サーバ市場におけるLinuxの成長は過去6四半期を通じて下降傾向にあり、対Windows Serverおよび市場全体での成長率がマイナスに転じ始めた。

 IDCの「Quarterly Server Tracker」リポートによると、x86サーバ市場におけるLinuxの年間成長率は、2003年の約53%から2006年にはマイナス4%にダウンした。2003年のWindows Serverの成長率は20%半ばだった。

 この期間中、Windows Serverはプラス成長を続け、2006年はx86市場全体の成長率を4%以上、上回った。これは、同年にLinuxがWindows Serverに市場シェアを奪われたことを意味する。

 全世界でのLinux x86サーバの出荷数でも同じ傾向となっており、IDCのリポートによると2003年には約45%という高い年間成長率だったが、2006年には10%以下の成長にダウンした。

 この傾向の最大の理由の1つは、UNIXからLinuxへの移行ペースが大幅に鈍化したことである。

 IDCのアナリスト、マット・イーストウッド氏が米eWEEKの取材で、「この数四半期にわたり、UNIXからの移行ペースが鈍化している。わたしのみるところでは、これは、Linuxが進出しやすい分野ではあらかた移行が完了し、UNIX上でまだ使われているアプリケーションは基幹業務用なので容易に移行できないのだ」と語った。

 IDCのアナリスト、アル・ギレン氏は、サーバの出荷台数は市場でのOSの出荷数と完全には一致しないと指摘する。これは特にLinuxについて当てはまるという。Linuxの市場機会全体のかなりの部分は、リサイクルされたサーバ、PC、ワークステーションにLinuxがゲストOSとして配備されるという形で実現されているからだ。

 「これはサーバハードウェア市場の傾向と矛盾しない」とギレン氏は語る。

 さらに同氏は、「しかしLinuxソフトウェアのエコシステムは、x86ハードウェアの出荷数とまったく同じ傾向を示すわけではないことに注意する必要がある」と付け加える。

 テキサス州オースティンを本社とするAMDで商用ソリューションのディレクターを務めるマーガレット・ルイス氏も、過去数四半期にわたるLinuxの成長の鈍化に気づいている。

 ルイス氏によると、2000年の時点では、WindowsがサーバOS市場の約半分のシェアを占め、それに続いてUNIXとNetWareのシェアがそれぞれ約17%、そしてLinuxが10%に近づきつつある状況だった。今日では、Windowsが約70%のシェアを確保し、Linuxが約20%、UNIXが10%以下のシェアで、NetWareはランキングに何とか名前を連ねているという状況だ。

 「OS市場におけるこの大きな潮流の変化を見れば、移行という点ではLinuxは『取れるところ』は取ってしまったという結論を導くことができる」とルイス氏は分析する。

 「移行期を迎えていたUNIXとNetWareのユーザーという大きな燃料供給源がなくなってしまったのだ。Linuxは今後、成熟した技術に見られるような安定した成長曲線をたどるだろう」(同氏)

 同氏によると、Windowsがこの期間を通じて安定した成長率を維持してきたのは、常時オンライン状態を望むユーザーの要求に応えるために企業各社がWindowsベースのITインフラを拡大した結果ではないかという。

 「WindowsベースのWebホスティングサイトが堅調な成長を示す一方で、Exchangeインフラが拡大してユニファイドメッセージングを提供するようになり、多くの中小企業は基本的なインフラをデスクトップのネットワークからサーバインフラに移行しつつある」とルイス氏は語る。

 ワシントン州レドモンドを本社とするMicrosoftでWindows Serverのマーケティングとプラットフォーム戦略を担当するゼネラルマネジャー、ビル・ヒルフ氏も、こういったトレンドに気づいており、広範なエンタープライズシナリオにおけるWindows Server 2003の採用拡大は、このビジネスの大幅な成長をけん引しているという。

 「LinuxとWindowsのユーザーやパートナーの話を聞くと、Linuxは主として、ハイパフォーマンスコンピューティングとWebサーバという2つの用途向けに配備されているということだ」とヒルフ氏は語る。

 「Linuxサーバの成長はかなり鈍化しているようだ。確かにまだ活躍しているが、Windows Serverのように、ERPやCRMから、メッセージング、コラボレーション、さらにファイル/プリントサーバといったコアインフラに至る広範な用途向けとは見なされていない」(同氏)

関連キーワード

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