不死鳥のごとくよみがえるには――ルー語に学ぶリバイバル術オルタナブログ通信(1/2 ページ)

食品の偽装事件が次々と報道されていく。ボクシングや大相撲など、メディアの偏向報道も批判が高まる。そんな逆境、バッシングをチャンスへと切り替える手立てはあるのか…。 オルタナティブ・ブロガーは、ITの時事ネタを、独自解釈で発信している。

» 2007年11月05日 16時36分 公開
[森川拓男,ITmedia]

ビジネスの世界でルー語?

 今年ブレイクしたものの中に、「ルー語」というのがあるのをご存じだろうか。これは、タレントのルー大柴がふだん使っている英語と日本語のちゃんぽんのこと。ルー語変換のサイトを利用すれば、簡単に文章やWebページをルー語に変換できるのだ。例えば、「今日は会社のサーバが不調だ」をルー語変換すると、「トゥデイはカンパニーのサーバがバッドコンディションだ」という具合である。

 ルー大柴がテレビなどに出始めた初期から見ている筆者からすれば、相変わらずだなぁと思うことしきりだが、その時代を知らない若い世代に、ウケているようだ。そういう人たちを、いまでは「ルーマニア」とも言うらしい。

 しかしオルタナティブ・ブログとはあまり関係ないかなと思っていたところ……吉川日出行氏「ナレッジ!?情報共有・・・永遠の課題への挑戦」ビジネスの世界でルー語を使うのはどうかと思うというエントリーが投稿されたではないか。

 読んでみて納得。ここで触れているのは、ルー語そのもののことではなく、まるでルー語のように意味不明なカタカナ言葉の連発のことなのだ。

 そういえば、安倍内閣時代にやたらとカタカナ言葉を使っており、その意味を記者に聞かれてちゃんと答えられなかった官房長官がいたことを思い出した。特に、IT業界ではカタカナ言葉を使いがちなのかもしれない。

 その事柄をきちんと理解していれば、相手に合わせて言い換えができるはずだ――吉田氏のエントリーに寄せられたコメントに書かれていたことだが、確かにその通りと思わずにはいられなかった。これは決してビジネスの世界に限らない。自戒を込めて、考えさせられるエントリーだった。

報道メディアへの不審高まる?

 ITmediaのビジネス・ブログメディア「オルタナティブ・ブログ」では、ITにまつわる話題などを140組を超えるオルタナティブ・ブロガーが日々、独自の視点から発信している。この「オルタナティブ・ブログ」に投稿された膨大なエントリーの中から幾つかをピックアップし、読者にナビゲーションする目的で連載しているのが「オルタナブログ通信」だ。読者が「オルタナティブ・ブログ」を読む際の参考にしてもらえれば幸いである。

 さて今回は、10月18日〜10月24日に投稿されたエントリーの中から、幾つかのキーワードを筆者の視点で取り上げた。そのキーワードとは、冒頭で触れた「ビジネスでのルー語」のほか、「赤福」「地デジ」「直筆『坊ちゃん』」といったものだ。果たしてどのようなエントリーが投稿されたのだろうか。

 それらを見ていく前に、10月18日〜10月24日を「10月3週」として、過去8週間分のデータをグラフ化したので見て欲しい。オルタナティブ・ブログの「見える化(可視化)」である。

10月18日〜10月24日を最新としたオルタナティブ・ブログのステータス

 10月3週は、徐々に下降ペースが始まっているかのように見えるのが気になった。このまま下降ペースとなってしまうのか、それとも一時的な下降で、再び盛り返していくのか。注目したいと思う。

 ここで、10月15日〜10月21日の週間アクセスランキングから幾つか紹介しよう。

 今回は、前回取り上げたマスメディア関連のエントリーがベスト10の大半を占めていた。それは、初音ミクに関するものであり、冷凍赤福ネタもランクインしていた。

 その中には1位に入った「やっぱりTBSって偏向してるよねー。」(シロクマ日報)のように、同じく前回取り上げた亀田騒動を織り交ぜて考えたものもある。コメントでも様々な意見が取り交わされており、興味深かった。

 さて10月3週のオルタナティブ・ブログでは、どのような話題が投稿されたのか、幾つか紹介していこう。

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